プレスリリース
2019
2019年11月20日
関西電力株式会社
「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実」に関する進捗状況について(2019年度上期)
当社は、美浜発電所3号機事故※の反省を踏まえ安全最優先の事業運営を行ってきましたが、その中で、東京電力福島第一原子力発電所事故から、原子力発電固有のリスクへの認識や向き合う姿勢が十分ではなかったことを学びました。これを踏まえ「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実」(以下、ロードマップ)を策定し、これに沿った取組みを進めていくこととしました。
[2014年6月20日 お知らせ済み]
当社は、ロードマップの取組みを全社一体となって確実に実施するとともに、進捗状況を定期的に公表することとしており、今回、2019年度上期(2019年4月から2019年9月実施分)の進捗状況を取りまとめました。
主な内容は、以下のとおりです。
- (1)原子力安全を支える人材の継続的な育成に向けたサポートの充実
- これまで、原子力発電所の安全確保に必要な力量を持った要員の育成のための研修体系の整備や、研修や現場でのOJTに取り組んできました。今回新たに、原子力部門全体で発電所要員の育成を推進するため、人材育成の旗振り役である育成キーマンを定め、発電所と原子力事業本部との連携による要員育成やノウハウの伝承を確実に実施できる環境を整備し、継続的な人材育成に取り組んでいます。
- (2)発電所の安全に係る取組状況の改善に向けた管理指標の設定
- 原子力発電所の安全性をさらに向上するため、発電所のパフォーマンスを管理する指標(PI)※を用いて発電所の安全に係る取組状況を評価する取組みを本格的に開始しました。原子力事業本部がこの指標を用いて、発電所各業務において期待するパフォーマンスに対しての劣化傾向を早期に把握し、改善に向けて取り組んでいます。
※消防資機材の点検実施率や原子力発電所技術要員のスキルレベルなど、発電所のパフォーマンスを定量的に管理する指標
当社は、今後も引き続き、ロードマップにおける取組みを含め、規制の枠組みにとどまることなく、全社一体となって、原子力発電の安全性向上に向けて、自主的・継続的に取組みを進めていくとともに、これらの取組状況について、分かりやすくお知らせしてまいります。
- ※2004年8月9日、美浜発電所3号機のタービン建屋において、2次系配管が破損し、配管から熱水と蒸気が噴出した事故。事故当時、定期検査の準備作業をしていた協力会社の方が被災し、5名の方がお亡くなりになり、6名の方が重傷を負われました。
以 上
- (添付資料)
- (参考資料)