プレスリリース

2014年10月27日
関西電力株式会社

インドネシア共和国ラジャマンダラ水力発電所の本格着工について

 当社は平成19年9月、インドネシア共和国におけるIPP事業であるラジャマンダラ水力発電プロジェクトについて、同国のエネルギー鉱物資源省から、独占開発権を取得しました。
 このプロジェクトは、ジャワ島・ジャカルタの南東約100kmのラジャマンダラ地点のチタルム川流域に水力発電所を建設し、インドネシア国有電力会社(以下、PLN社)に売電するものです。
 当社は、現地プロジェクト会社(ラジャマンダラ・エレクトリックパワー社)を設立したうえで、平成25年8月20日にPLN社と30年間の売電契約を締結しました。

平成19年9月21日平成25年8月20日お知らせ済み]

 その後、建設用地の取得や河川使用、森林エリア借用等の許認可取得を進めるとともに、本年3月には建設会社と建設工事請負契約を、本年6月には金融機関と事業費の融資契約※1を、それぞれ締結しました。
 さらに、8月からは、工事用の仮設道路の建設などの準備工事を開始し、これらが順調に進捗したことから、本日、発電所建設工事に着工しました。

 今後、発電所や送電設備等の建設を進め、平成29年5月の運転開始を目指してまいります。

 本プロジェクトは、日本の電力会社として初めて、案件の発掘から事業性評価、資金調達等の全てのプロセスを手がけた完全な自主開発の水力発電プロジェクトです。平成23年以来、日本・インドネシア両国政府で進めている「ジャカルタ首都圏投資促進特別地域(MPA)」の「早期実施事業※2」に採択されており、電力需要の伸びが著しいインドネシア共和国において、電力の安定供給に寄与する低炭素型電源として、期待されています。

 なお、今後、発電所を建設するにあたり、現在、現地に派遣している土木、送電技術者に加え、新たに電機技術者を派遣することで、施工管理に万全を期していきます。

 当社は、本事業を通じて、PLN社への長期的な売電により収益を確保するとともに、インドネシア共和国における低廉かつ長期安定的な電力供給や経済発展に寄与してまいります。

  • ※1 株式会社国際協力銀行、株式会社みずほ銀行の協調融資による主にプロジェクトのキャッシュフローを担保とするプロジェクトファイナンス。
  • ※2 最も重要で緊急な課題であるため、早期に着工すべき事業として両国政府間で合意された事業のこと。

以 上

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