プレスリリース

2013年4月22日
関西電力株式会社

加須良川からの引水による境川発電所の発電電力量の増加について

 当社は、エネルギーセキュリティの観点から再生可能エネルギーの普及促進について、積極的に取り組んでいるところですが、このたびその一環として、富山県南砺市(なんとし)の境川発電所において、近傍の加須良川(かすらがわ)から引水することによって発電に使用する水量を増やし、発電電力量を増加させることとしました。

 境川発電所は、境川から取水して発電する出力24,200kWの水力発電所で、年間の発電電力量は約7,300万kWhですが、上流側にある近傍の加須良川に取水えん堤を建設し、水路を設置して境川発電所の上流にある境川ダムに水を導くことで使用できる水量を増やし※1、年間の発電電力量を約1,700万kWh増加※2させます。

※1:境川発電所の最大使用水量13.0m/sを超えない範囲で、渇水期等における使用水量を増やす。
※2:加須良川の水で発電していた成出[なるで]発電所(出力35,000kW)、新成出[しんなるで]発電所(出力58,200kW)については、水量が減るため、年間の発電電力量が減少するものの、境川発電所の発電電力量が大幅に増加し、差し引き約1,700万kWhの増加となる。

 取水えん堤および水路については、平成28年5月に着工し、平成30年12月の竣工を目指して、関係当局のご指導と地元の方々のご理解を賜りながら、安全を最優先に建設を進めてまいります。

 当社は、引き続き、S(安全)+3E(環境、エネルギー安定供給、経済性)の観点を踏まえ、再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組んでまいります。

以 上

<参考:各発電所の概要>
○境川発電所
所在地富山県南砺市
水系・河川名庄川水系 庄川、境川
発電所形式ダム水路式
最大出力24,200kW(1基)
発電電力量約7,300万kWh/年
最大使用水量13.0m/s
有効落差216.70m
○成出発電所
所在地富山県南砺市
水系・河川名庄川水系 庄川
発電所形式ダム水路式
最大出力35,000kW(2基)
発電電力量約7,600万kWh/年
最大使用水量79.6m/s
有効落差53.0m
○新成出発電所
所在地富山県南砺市
水系・河川名庄川水系 庄川
発電所形式ダム水路式
最大出力58,200kW(1基)
発電電力量約18,000万kWh/年
最大使用水量130.0m/s
有効落差52.95m
プレスリリース