プレスリリース

2013年2月6日
関西電力株式会社

美浜発電所1号機 A-非常用ディーゼル発電機過給機の損傷について

 美浜発電所1号機は第25回定期検査中のところ、平成25年2月5日、A−非常用ディーゼル発電機の負荷試験のため、9時24分に当該ディーゼル発電機を起動しました。その後、当該ディーゼル発電機から発電所内へ送電する系統へ接続し、当該ディーゼル発電機の出力を100%にするための操作を行い、9時47分に100%出力に到達しましたが、9時48分に電気出力の低下(3,120kW→約2,000kW)が認められ、屋外の排気筒では黒煙を確認したため、当該ディーゼル発電機を手動停止しました。その際、ディーゼル発電機室内においても煙により煙感知器が動作しました。
 本事象は保安規定の運転上の制限を満足しており、周辺環境への放射能の影響はありません。
 なお、電気出力の低下および黒煙の発生原因については、現在調査中です。

平成25年2月5日お知らせ済み)

 2月6日、原因調査のため当該ディーゼル発電機を目視点検したところ、4台ある過給機※1のうち、1台の過給機で排気出口配管との接続部が外れて開口していることを確認しました。この開口部からファイバスコープを挿入し、過給機内部を確認したところ、過給機のタービンロータ(羽と軸の一体構造物)が損傷していることを確認しました。また、当該過給機の下部に複数の金属片を確認しました。
 今後、当該過給機等の詳細な調査を行います。

以 上

※1 過給機
過給機とは、排ガスを利用して、ディーゼル機関に燃焼用の空気を圧縮して送風し、出力を増大させる装置のことである。
(参考)
定期検査中は、非常用ディーゼル発電機を含め2台の非常用発電設備が動作可能であることが求められている。事象発生時は、非常用ディーゼル発電機(B)と空冷式非常用発電機1台により、運転上の制限を満足する状態であった。

<添付資料>

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