プレスリリース

2012年5月23日
関西電力株式会社

九州電力株式会社玄海原子力発電所3号機で確認された充てんポンプの主軸の折損を踏まえた、当社確認結果の報告について

添付資料

九州電力株式会社玄海原子力発電所3号機充てんポンプ主軸折損事象を踏まえた健全性評価等の結果(概要)

1.評価の流れ

図 評価の流れ

2.評価の結果

【Step1:同型ポンプの抽出】
○玄海発電所の充てんポンプと同型の「遠心式」のポンプを3発電所で16種類383台抽出した。
  • ・美浜発電所・・・104台
  • ・高浜発電所・・・138台
  • ・大飯発電所・・・141台
「遠心式」・・・ 羽根車の回転により液体にエネルギーを与えて送水するポンプ。
今回、抽出した383台は、充てんポンプ、充てん/高圧注入ポンプ、1次冷却材ポンプなど16種類。
【Step2:同型ポンプの異常な振動発生の可能性評価】
○Step1で抽出した16種類383台のポンプについて、気体の流入等、主軸に異常な振動が発生すると考えられる要因を検討し、評価した結果、高浜発電所2号機 充てん/高圧注入ポンプ3台が、一定の運転を仮定した場合(体積制御タンク低水位運転)、ポンプの入口配管から気体等が流れ込み、主軸に異常な振動が発生する可能性があることが分かった。
そのほかの380台のポンプについては、気体の流入等の可能性がないと評価した。
【Step3:異常な振動発生による主軸健全性の評価】
○高浜2号機充てん/高圧注入ポンプ3台について、主軸の加工方法や製造方法を踏まえ、健全性評価を行い、主軸の健全性は確保され、折損しないことを確認しまし た。
今後、念のため、ポンプ入口配管に空気抜き管を新設(下図参照)するとともに、全てのプラントにおける「遠心式」の充てんポンプおよび充てん/高圧注入ポンプについて、ガスの流れ込みを極力抑えるため、体積制御タンクの低水位運転期間が極力短くなるように運転手順書に反映する。

図 高浜2号機

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