プレスリリース

2011年9月9日
関西電力株式会社

大飯発電所3号機定期検査の一部および定期事業者検査の一部が実施されなかったことに関する調査報告書の提出について

 当社は、平成23年8月10日に、原子力安全・保安院から、大飯発電所3号機の第14回定期検査における蒸気タービン開放検査の項目のうち一部の機器(第5抽気管)について、定期検査期間中に行うべき定期事業者検査が実施されていなかったこと、ならびに定期検査の一部を受検していなかったことについて、独立行政法人原子力安全基盤機構(以下「機構」という。)による当該機器の検査を受け、その旨を報告すると共に本事象の事実関係を調査し、根本的な原因を含む原因の究明および再発防止対策について、報告するように指示※1を受けました。

 当社は、8月16日に機構による検査を受け、事業者検査の結果に問題がなかったことの確認を受けるとともに、その旨を8月19日に原子力安全・保安院へ報告しました。また、原因の究明および再発防止対策について取りまとめ、本日、原子力安全・保安院に報告しました。
 今回の事象は、当社の保全活動※2として当該第5抽気管※3の点検は実施され、結果も異常はないことから、プラントの安全上問題となるものではありませんでしたが、定期事業者検査及び定期検査の一部が実施されていなかったことを重く受け止め、今後、再発防止を徹底し、原子力発電所の安全・安定運転に努めてまいります。

以 上

  • ※1  【平成23年8月10日付 原子力安全・保安院からの指示概要】
    1当該第5抽気管について速やかに機構による検査を受け、その結果を報告すること。
    2今般確認された定期事業者検査の一部及び定期検査の一部未実施について、その事実関係を調査し、根本的な原因を含む原因究明と再発防止対策を平成23年9月9日までに報告すること。
    ※2  【保全活動】
    各機器について点検計画(方法、周期等)を定めて点検を行い、その結果や運転状態の監視結果から、点検の有効性を評価し、必要な改善を行う一連の活動
    ※3  【抽気管】
    発電所の熱効率向上のため、蒸気発生器への給水を加熱する給水加熱器に蒸気タービンから加熱蒸気を抽気して供給するもの。抽気管の定期検査は、事業者が定期事業者検査として抽気管の外観・目視点検を行い、ひび割れ等の異常がないことを確認し、その結果に基づき、機構が定期検査として記録確認を行うもの。

<添付資料>

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