プレスリリース
2011
2011年4月27日
関西電力株式会社
福島第一・第二原子力発電所事故を踏まえた緊急安全対策に係る実施状況報告書(改訂版)の提出について
添付資料
福島第一・第二原子力発電所事故を踏まえた緊急安全対策に係る実施状況報告書改訂版(概要)
原子力安全・保安院からの追加検討指示事項と、対応内容
- 1.全交流電源喪失時のプラント冷却方法について、緊急安全対策のさらなる充実として、高温停止状態から低温停止状態までの対応方策を検討し、それらの実現に向けた今後の対応計画を示すこと。
- (対応内容)
- 14日に提出した報告書では、タービン動補助給水ポンプを用い、高温停止状態で炉心を継続的かつ安定的に冷却するところまでの記載であったが、さらに低温停止状態(1次系水温が約93℃以下)まで移行する対応について検討を行い、今後配備予定のディーゼル駆動の大容量ポンプを用いる方策と、現有設備を用いる方策を記載した。
また、今後、設備や資機材の準備を進めるとともに、手順書等の整備を行い、低温停止状態までの対応方策が確実に遂行できるように取り組むことも合わせて記載した。
- 2.全交流電源喪失時の際に電源車からの供給を想定する機器の電源容量が原子炉の状態監視等に必要な機器の容量を満たしていることを示すこと。また、電源車の発電に必要な燃料の貯蔵量及び供給方法も示すこと。
- (対応内容)
- 配備する電源車の電源容量が、対応シナリオ等において期待する設備を稼動させるのに十分な電源容量を有していることを評価し、その妥当性を確認していることを記載した。また、電源車の発電に必要な燃料の貯蔵量及び供給方法についても、追加記載した。
- 3.使用済み燃料ピット及び蒸気発生器に係る緊急冷却に必要な冷却水量が崩壊熱等から発生する熱量等に対し十分な水量を供給できるものであることを示すこと。
- (対応内容)
- 使用済み燃料ピット及び蒸気発生器に係る緊急冷却に必要な冷却水量を算出し、それを上回る水量を給水できるよう消防ポンプ及び消火ホースを配置していることを記載した。
- 4.美浜1号機および美浜2号機の電源車の保管場所について、より津波の影響を受けにくい場所への変更を検討すること。併せて、そのための対応手順を見直し、その妥当性について検証すること。
- (対応内容)
- 当初、美浜1号機および2号機に配置した電源車の保管場所については、いずれも標高10mであったが、より津波の影響を受けにくい場所を検討し、標高32mに変更するとともに、配置場所の変更に伴い、電源車の取り扱いに係る手順書の変更及びその妥当性の検証を実施したことを記載した。
以 上