プレスリリース

2011年3月28日
関西電力株式会社

東北地方太平洋沖地震を受けての当社原子力発電所にかかる取組み状況について

 当社は、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受け、福井県知事ならびに地元からのご要請を受け、福井県内11基の原子力発電所の「止める」「冷やす」「閉じ込める」の安全上重要な機能が健全であることを確認しています。
 これまで、主要機器の巡回点検等を行ってきましたが、今後、非常用ディーゼル発電機等の起動試験や各種パラメータ確認等を行うなど設備の安全性を再確認してまいります。

 また、今回、東京電力の福島第一原子力発電所で発生した事故の詳細内容が分かり次第、ハード面やソフト面を含めた対策を講じることとしていますが、速やかに以下の対策についての検討に入ります。

(検討していく対策例)
  • ・非常用ディーゼル発電機以外に、可搬式による空冷式非常用ディーゼル発電機の設置
  • ・海水ポンプの津波対策の強化
  • ・海水ポンプの予備として可搬式ディーゼル駆動ポンプの設置
  • ・外部電源喪失を想定したアクシデントマネジメント訓練の強化

3月15日お知らせ済み)

 3月20日には、福井県知事から、今回の事故に鑑みた設備面での安全対策の充実と、現在定期検査中のプラントや、今後定期検査に入るプラントについて、今までの点検に加えて今回の事故を踏まえた特別な点検を行うようご要請をいただき、鋭意取り組んでいるところです。

 こうした取組みの一環として、本日、緊急時の電源確保の観点から、既に配備している3台に加えて、新たに19台の電源車を若狭地域に配備することとしました。

 さらに本日付で、原子力事業本部に部長クラスを1名、各発電所に副所長クラスを1名、新たに配置し、シビアアクシデントに対する体制の強化を図ります。これらを含めた現在の取組み状況については、別紙のとおりです。

※シビアアクシデント:原子力発電所の安全設計における想定を大幅に超える事象で、炉心損傷に至るような過酷事故のこと。

 当社は、今後も引き続き原子力発電所の安全・安定運転に努めるとともに、今回の事故を踏まえて、必要な対策を速やかに実施し、原子力発電所の安全確保に万全を期してまいります。

以 上

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