プレスリリース

2011年3月28日
関西電力株式会社

東北地方太平洋沖地震を受けての当社原子力発電所にかかる取組み状況について

<別紙1>

東北地方太平洋沖地震を受けての当社原子力発電所にかかる取組み状況

(ハード面の対策)

【実施済みの対策】
  • ○非常用ディーゼル発電機等の起動試験や各種パラメータ確認による健全性の確認
  • ・運転中のプラント8基について、非常用ディーゼル発電機や非常用炉心冷却装置の起動試験、および制御棒の動作試験等を実施し、健全性を確認。(現在定期検査中の残りの3基についても、今後、速やかに確認)。
  • ・巡回点検等による各種パラメータの確認等を行い、設備の健全性を確認。(3月25日までに確認済み)。
  • ○電源車の配備
  • ・若狭地域に合計22台の電源車を配備(3月28日手配済み)。
【今後実施する対策】
1.新たな設備等の設置
  • ○可搬式の空冷式非常用ディーゼル発電機の設置
  • ・各発電所に非常用ディーゼル発電機の代替電源として、可搬式の空冷式非常用ディーゼル発電機計21台を新たに設置(美浜発電所5台、高浜発電所8台、大飯発電所8台。平成23年9月頃までに設置完了予定)。
  • ○海水供給用可搬式エンジン駆動ポンプの設置
  • ・非常用ディーゼル発電機を冷却する海水を供給するための可搬式エンジン駆動ポンプ計70台を新たに設置(美浜発電所14台、高浜発電所24台、大飯発電所32台。平成23年6月頃までに設置完了予定)。
  • ○防護壁の設置
  • ・津波対策として、各プラントに海水ポンプの防護壁を設置。
2.定期検査中のプラントにおける特別な点検
  • ○非常用炉心冷却系統の健全性の確認
  • ・定期検査時の通常の試験系統では用いていない、原子炉容器または1次冷却材配管(高温側)に水を注入する実動作試験を行い、非常用炉心冷却系統の健全性を確認予定。
  • ○格納容器スプレイリングの健全性の確認
  • ・格納容器内部スプレイ系統に圧縮空気を注入し、スプレイノズル前に設置したリボン等に揺れがあることを確認し、格納容器内部スプレイリングの健全性を確認予定。
  • ○使用済燃料ピット冷却系統ポンプの健全性の確認
  • ・使用済燃料ピット冷却系統ポンプについて、至近の定期検査で分解点検を実施し、健全性を確認予定。
  • ※現在定期検査で停止中である美浜発電所1号機、高浜発電所1号機、大飯発電所3号機では今回の定期検査中に、その他のプラントについても、今後、至近の定期検査の中で実施。
3.今後中長期的に検討する対策
  • ○海水ポンプ等の安全上重要な設備の機能維持のための対策
  • ○送電線などの強化
  • ○使用済燃料ピットの冷却機能の強化
  • ○発電所へのアクセス道路の整備

(ソフト面の対策)

【実施済みの対策】
  • ○シビアアクシデントに対する体制の強化
  • ・シビアアクシデントに対する体制を強化するため、3月28日付で原子力事業本部に部長クラスを1名、各発電所に副所長クラスを1名、新たに配置。
  • ○シビアアクシデントに対応する運転員の訓練の実施
  • ・外部電源喪失等を想定した運転員のシミュレータ訓練を実施(3月24日以降、全運転員に対し、順次実施)。
【今後実施する対策】
  • ○シビアアクシデントに対応する総合訓練の実施

以 上

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