プレスリリース

2011年1月7日
関西電力株式会社

高浜発電所1号機の定期検査開始について

高浜発電所1号機 第27回定期検査の概要

1.主要工事等
(1)格納容器再循環サンプスクリーン取替工事 図−1参照

 1次冷却材喪失事故時に格納容器再循環サンプスクリーンが異物混入により機能低下することを防止する観点※1から、スクリーンをより表面積が大きいものに取り替えます。

  • ※1:国外BWRプラントでの非常用炉心冷却系統ストレーナの閉塞事象を踏まえた原子力安全・保安院の指示を受け、格納容器再循環サンプスクリーンの有効性を評価した結果、設備上の対策が必要であると評価された。なお、設備上の対策を講じるまでは、閉塞事象発生時対応マニュアルの整備などの暫定対策を講じており、安全上の問題が生じることはない。
(2)化学体積制御系統他小口径配管取替工事 図−2参照

 国外PWRプラントにおける応力腐食割れ事象を踏まえ、1次冷却材の流れがない配管(高温環境で溶存酸素濃度が高い)の溶接部について、計画的に対策工事※2を実施しており、今回は当該系統2箇所について溶接形状と材料を変更します。また、取替え時の作業性を考慮し、対象箇所周辺の弁や配管の一部を取り替えます。

  • ※2:応力集中が小さい溶接形状への変更と耐食性に優れた材料への変更。
(3)600系ニッケル基合金溶接部の応力腐食割れに係る予防保全工事
図−3参照

 国内外PWRプラントにおける応力腐食割れ事象を踏まえ、予防保全対策として、加圧器サージ管台について、600系ニッケル基合金で溶接された管台から耐食性に優れた690系ニッケル基合金で溶接された管台に取り替えます。

(4)安全系計器用電源装置取替及び常用系直流電源装置他設置工事
図−4参照

 安全系計器用電源装置の構成部品が製造中止となったことから、今後の保守性を考慮し、最新の電源装置に取り替えます。取替えにあたっては、電気・計装装置のデジタル制御による消費電力の増加を見据えて、電源容量(電源供給能力)が大きな装置に取り替えます。
 また、この安全系計器用電源装置のバックアップ電源となる安全系直流電源装置について、今後の消費電力の増加を見据えて、新たに常用系直流電源装置を設置し、安全系直流電源装置に接続している一部の機器を移設します。

(5)1次冷却材ポンプ供用期間中検査 図−5参照

 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、B号機の主フランジ締め付け部やケーシング内表面について目視点検や超音波探傷検査を行ない、健全性を確認します。

(6)1次冷却材ポンプ電源監視回路改造工事※3 図−6参照

 1次冷却材ポンプ駆動用電源の電圧および周波数の低下を監視する装置の電源が喪失した状態で運転することを防止するため、監視装置の電源が喪失した場合には中央制御室に警報を発報するとともに、「電源電圧低」および「電源周波数低」の信号を発信する回路構成に変更します。

  • ※3:国内PWRで、1次冷却材ポンプ駆動用電源の監視装置の電源が喪失した状態で運転した事象を踏まえ、平成22年5月、原子力安全・保安院は事業者に対し監視装置の電源が喪失した場合に中央制御室に警報を発報する等の設備改善を行うよう指示した。
2.設備の保全対策
(1)2次系配管の点検等 図−7参照

 当社の定めた「2次系配管肉厚の管理指針」に基づき、2次系配管692箇所について超音波検査(肉厚測定)等を実施します。
(超音波検査672箇所、内面目視点検20箇所)
 また、今後の保守性を考慮した部位34箇所を耐食性に優れたステンレス鋼の配管に取り替えます。

3.燃料集合体の取り替え

 燃料集合体全数157体のうち、69体(うち52体は新燃料集合体)を取り替える予定です。

4.今後の予定
原子炉起動、臨界 :平成23年3月下旬
調整運転開始 :平成23年3月下旬
本格運転再開 :平成23年4月中旬

なお、定期検査の作業工程については、別紙を参照下さい。

以 上

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