プレスリリース

2009年9月4日
関西電力株式会社

原子力発電所の運営状況について

 当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。

1.運転状況について(平成21年9月3日現在)
発電所 電気
出力
(kW)
運転状況 備  考
美 浜
発電所
1号機 34.0万 第24回 定期検査中
H21年8月17日〜H21年12月上旬予定
 
2号機 50.0万 運転中  
3号機 82.6万 運転中  
高 浜
発電所
1号機 82.6万 運転中  
2号機 82.6万 運転中  
3号機 87.0万 第19回 定期検査中
H21年5月24日〜H21年9月中旬予定
(調整運転中)
 
4号機 87.0万 運転中  
大 飯
発電所
1号機 117.5万 第23回 定期検査中
H21年8月20日〜H22年1月上旬予定
 
2号機 117.5万 運転中
  • ○1次冷却材中の放射能濃度の上昇について
    詳細は2(2)のとおり
    H21年9月1日にお知らせ済み】
3号機 118.0万 運転中  
4号機 118.0万 運転中  

2.トラブル等情報について

(1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)

なし


(2)安全協定の異常時報告事象
発電所名  大飯発電所2号機 発 生 日 平成21年8月31日
件  名 1次冷却材中の放射能濃度の上昇について (添付図1)     
事象概要
および
対 策 等

 定格熱出力一定運転中の8月31日、定例の1次冷却材中のよう素(I−131)濃度測定*1を行ったところ、前回(8月28日測定、0.49Bq/cm3)と比較して若干上昇していた(0.65Bq/cm3)ことから、1次冷却材中の希ガス*2濃度およびよう素濃度の測定を行いました。
 その結果、前回(8月25日測定、7.9Bq/cm3)を上回る希ガス濃度(190Bq/cm3)を確認したことから、燃料集合体に漏えい*3が発生した疑いがあるものと判断しました。また、よう素(I−131)濃度も1.0Bq/cm3に上昇していることを確認しました。

 9月1日に測定したよう素(I−131)濃度は1.4Bq/cm3で、運転上の制限値(63,000Bq/cm3)に比べて十分に低く、発電所の運転および環境安全上の問題はないと判断されることから、1次冷却材中の放射能濃度の測定頻度を上げて(よう素濃度:3回/週→1回/日、希ガス濃度:1回/週→1回/日、全放射能濃度:1回/月→1回/週)監視を強化し、運転を継続します。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

  • *1 定例の測定頻度はよう素濃度:3回/週、希ガス濃度:1回/週。
  • *2 ウランの核分裂反応で生成するキセノン等のガス。
  • *3 燃料ペレットを収納している燃料被覆管から漏えいがあると、燃料被覆管内のよう素や希ガスが1次冷却材中に放出される。このため、1次冷却材中のよう素や希ガス濃度の変化から、漏えいの有無を判断している。

平成21年9月1日お知らせ済み]

(3)保全品質情報等

なし

以 上

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