プレスリリース

2009年9月1日
関西電力株式会社

大飯発電所2号機 1次冷却材中の放射能濃度の上昇について

 大飯発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力117万5千キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、定格熱出力一定運転中の8月31日、定例の1次冷却材中のよう素(I−131)濃度測定※1を行ったところ、前回(8月28日測定、0.49Bq/cm3)と比較して若干上昇していた(0.65Bq/cm3)ことから、1次冷却材中の希ガス※2濃度およびよう素濃度の測定を行いました。
 その結果、前回(8月25日測定、7.9Bq/cm3)を上回る希ガス濃度(190Bq/cm3)を確認したことから、燃料集合体に漏えい※3が発生した疑いがあるものと判断しました。また、よう素(I−131)濃度も1.0Bq/cm3に上昇していることを確認しました。

 本日測定したよう素(I−131)濃度は1.4Bq/cm3で、運転上の制限値(63,000Bq/cm3)に比べて十分に低く、発電所の運転および環境安全上の問題はないと判断されることから、1次冷却材中の放射能濃度の測定頻度を上げて(よう素濃度:3回/週→1回/日、希ガス濃度:1回/週→1回/日、全放射能濃度:1回/月→1回/週)監視を強化し、運転を継続します。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

  • ※1 定例の測定頻度はよう素濃度:3回/週、希ガス濃度:1回/週。
  • ※2 ウランの核分裂反応で生成するキセノン等のガス。
  • ※3 燃料ペレットを収納している燃料被覆管から漏えいがあると、燃料被覆管内のよう素や希ガスが1次冷却材中に放出される。このため、1次冷却材中のよう素や希ガス濃度の変化から、漏えいの有無を判断している。

以 上

プレスリリース