プレスリリース

2007年7月18日
関西電力株式会社

大飯発電所4号機の原子炉起動および調整運転の開始について

大飯発電所4号機 原子炉容器上部ふた取替工事の概要

1. 概 要  
   大飯発電所4号機の原子炉容器上部ふた取替工事は、第11回定期検査(平成19年5月6日開始)で実施しました。
 平成19年6月3日から5日に新上部ふたの原子炉格納容器への搬入、6月11日から14日に旧上部ふたの搬出を行い、新上部ふたは6月29日から7月12日に原子炉容器に据付けました。

2.原子炉容器上部ふた取替工事の工程 [別紙 参照]
 
  取替工事の開始(原子炉容器開放開始)   :平成19年5月 8日
  取替工事の終了(原子炉容器組立完了)   :平成19年7月12日


3.原子炉容器上部ふたの技術的改善点 [図-1参照]
   新上部ふたは主要寸法等の仕様に変更はないが、管台の材料を変更し耐腐食性の向上を図るなどの改善を行っています。


主な改善点は、次のとおりです。


項目 改善点 理由
管台母材及び
溶接金属材料変更
690系ニッケル基合金に変更
  (旧ふたは600系ニッケル基合金)
耐腐食性向上
キャノピーシール 廃 止 信頼性向上
フランジと鏡板の取合部 一体鍛造化により溶接部を廃止 信頼性向上
管台溶接部形状変更 溶接開先形状を変更 溶接部での残留応力を低減

4. 旧原子炉容器上部ふたの保管  
   旧原子炉容器上部ふたは、保管容器内に収納した状態で、発電所内に設置した鉄筋コンクリート造のA蒸気発生器保管庫内に旧蒸気発生器とともに保管しました。

5. 廃棄物の発生量  
   原子炉容器上部ふたの取替工事に伴い、上部ふた搬出入時の干渉物(コンクリート壁)などが放射性廃棄物として発生し、発生量は200リットルドラム缶に換算して約75本でありました。これらの廃棄物は、既設の廃棄物庫およびA、B蒸気発生器保管庫内に保管しました。

6. 被ばく線量(実績)  
   約0.12人・シーベルト

以  上

別紙
図−1

本文へ戻る

プレスリリース