プレスリリース

2007年6月14日
関西電力株式会社

大飯発電所の原子炉設置変更許可申請について

<別紙>

1. 1号炉及び2号炉ほう素再生系の撤去に伴うほう素濃度調整方式変更(第1図参照)
変更理由  1号及び2号炉共用のほう酸回収装置の増設によりほう素濃度調整能力の向上が図れること及び設置場所確保等の観点から、1号炉及び2号炉のほう素再生系を撤去する。これにより従来はフィード・アンド・ブリード方式とイオン交換方式との併用であった1次冷却材中のほう素濃度調整方式をすべてフィード・アンド・ブリード方式に変更する。
工  程 1号炉ほう素再生系撤去工事
:平成21年9月〜平成21年11月
2号炉ほう素再生系撤去工事
:平成21年2月〜平成21年4月
1次冷却材系統から1次冷却材を抽出し濃縮処理するとともに、高濃度のほう酸水または純水を供給することにより1次冷却材中のほう素濃度を調整する方式。


2. 1号及び2号炉共用の廃液蒸発装置の取替えに伴う廃液蒸発装置の容量変更(第2図第2−1図参照
変更理由  信頼性向上を目的とした廃液蒸発装置の取替に伴い、配置性の観点から、設備容量を現状の3.4 m3/h×2基から1.7m3/h×2基に変更する。
工  程 1号及び2号炉共用廃液蒸発装置取替工事
:平成21年2月〜平成22年9月


3. 1号及び2号炉共用のほう酸回収装置の増設(第2図第2−2図参照
変更理由  現状は1基のほう酸回収装置を1号及び2号炉共用で運用しているが、他プラントに比べ運転回数が多く、設備及び運転員への負担がかかっている。
 このため、設備の信頼性向上と運転員の負担低減を目的として、ほう酸回収装置1基を増設する。
工  程 1号及び2号炉共用のほう酸回収装置増設工事
:平成21年1月〜平成21年11月


4. 1号及び2号炉共用の洗たく排水処理設備の取替えに伴う処理方式変更(第2図第2−3図参照
変更理由  洗たく排水処理設備の信頼性向上及び2次廃棄物発生量低減の観点から、処理方式を逆浸透膜方式から膜分離活性汚泥方式へ変更する。
工  程 1号及び2号炉共用洗たく排水処理設備取替工事
:平成21年8月〜平成22年5月


5. 3号及び4号炉共用の洗たく排水処理設備設置(第2図第2−4図参照
変更理由  発電所外への放射性物質の放出低減のため、新たに3号及び4号炉共用の洗たく排水処理設備を設置する。
工  程 3号及び4号炉共用洗たく排水処理設備設置工事
:平成20年9月〜平成21年6月


6. 1号、2号、3号及び4号炉共用の海水淡水化装置一部撤去(第3図参照)
変更理由  大飯発電所における淡水は、現状、1号、2号、3号及び4号炉共用の設備である5基の海水淡水化装置から供給しているが、蒸気発生器2次側水の全量回収運用により発電所運転開始当初と比較して淡水所要量は減少している。 このため、運転操作性、保守性の統一の観点から、No.1海水淡水化装置を撤去する。
工  程 1号、2号、3号及び4号炉共用の海水淡水化装置一部撤去工事
:平成20年1月〜平成20年3月
蒸気発生器2次側水の水質改善及び所内用水の使用量削減のため、蒸気発生器2次側水を廃棄することなく全量を系統に回収して再使用する運用。

以  上

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