プレスリリース

2007年3月14日
関西電力株式会社

当社水力発電所にかかる点検報告書の提出について

<別紙2>

取水量データ改ざんの原因と再発防止対策の概要

【事象の概要】
   河川法に基づき、各発電所における年間の取水量を河川管理者に報告しているが、一部の発電所(125発電所)において、許可最大取水量を超過しても、プログラム設定あるいはハンド処理にて、報告する取水量を許可最大取水量にしていたもの。
 
【原 因】
  1認識の問題
過去からの業務のやり方(取水量報告データの修正)を特段の問題意識を持たずに引き継ぎ、コンプライアンス上、問題との認識を持たなかった。
  2仕組みの問題
取水量報告業務のプロセス(業務フロー、計測機器の管理方法等)を明確化したルールがなく、超過取水したデータを十分にチェックできなかった。
取水量データにおいて、超過取水が発生した場合の取り扱いが明確でなかった。
  3設備の問題
出水時などの急激な流量変化の際に、取水量を制御できる設備が、一部の発電所になかった。
水位計等の計測精度の問題から、データにばらつきがあった。
   
【再発防止対策】
  1認識の問題への対策
コンプライアンス意識の更なる醸成のため、部門のトップがコンプライアンス意識の重要性についてメッセージを発信するとともに、第一線職場との対話活動を実施する。
第一線職場と本店とのコミュニケーションや職場内での懇談会等を通じて、業務上の悩みや疑問を共有し、職場間や職場内で問題を上申しやすい職場環境を構築する。
河川法の主旨、解釈に関する理解を深めるための社員教育を、適宜実施する。
  2仕組みの問題への対策
取水量報告に関する一連の業務プロセスを整備し、社内ルールに明記するとともに、取水量報告データの整理頻度を増すことで、チェック機能を向上させる。
超過取水が発生した場合の取り扱いを明確にする。
再発防止対策が確実に実施されているかについて、関係部門(監査部門)と連携して、継続的に確認する仕組みを構築する。
  3設備の問題への対策
当面は過取水しないように取水ゲートの開度調整や発電機等の運用で対応し、恒久対策については河川管理者のご指導を賜りながら、適宜、設備対応等を行う。
水位計等の計測精度の向上のため、設置位置の検討を行うとともに、場合によっては、発電所の状況にあわせ、取水量計測方法の見直しを図る。

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