9月2日、B-タービンバイパス弁の弁体シールドプレート取付ボルト(以下「取付ボルト」)8本中、脱落した1本の調査において、B-タービンバイパス弁下流の#3復水器タービンバイパス蒸気管(以下「蒸気管」)内で、当該取付ボルトを発見しましたが、この際、当該取付ボルトを発見した場所で、蒸気管(炭素鋼製)の減肉を防止するために、蒸気管内に取り付けられている受衝板(ステンレス鋼製)2枚が脱落していることを確認し、翌9月3日に回収しました。
このため、#1,2復水器蒸気管内についても点検したところ、#1復水器蒸気管内において、受衝板1枚が脱落しているのを確認し、回収しました。
なお、受衝板は蒸気管内に留まっていたことから、下流側の復水器への影響はありません。
原因を調査した結果、破面観察において受衝板取付溶接部に疲労割れの特徴を示すビーチマーク状模様が確認されたことから、タービンバイパス弁動作時の蒸気による変動応力により、受衝板取付溶接部に割れが発生し、受衝板が脱落したものと推定されました。
対策として、当該部を流れるのは乾き蒸気で、当該配管に減肉傾向は認められないことから、今定期検査で当該受衝板を撤去することとしました。
本事象による周辺環境への放射能の影響はありません。
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