プレスリリース

2005年2月28日
関西電力株式会社

水道料金事業への本格参入について

 当社は、この度、グループ会社を通じて、電力業界で初めて、水道料金事業に本格参入することとしました。当社グループの関電サービス株式会社が、兵庫県三木市から、水道事業のうち、申込受付・開閉栓・検針・料金計算・料金収納・メーター取替といった水道料金に関わる業務を一括で受託し、本年4月1日から業務を開始します。

 平成14年12月の政府の総合規制改革会議の第二次答申では、水道事業についてはできる限り、民間への事業譲渡、民間委託を図るべきとされ、以後、民間活用の機運が高まっています。当社グループとしても、電気事業で培ってきたノウハウを活かすために、水道料金事業への本格参入を検討してまいりました。これまでに、関電サービスは、兵庫県三原町※1 (開閉栓業務[H16/8/1業務開始])、兵庫県淡路市※2 (開閉栓、検針、料金収納[H17/4/1業務開始予定])の2自治体から水道料金業務の一部を受託してきましたが、この度、それらの業務全般を初めて一括受託するものであります。

   ※1:現在の南あわじ市の一部
   ※2:H17/4/1に津名町、淡路町、北淡町、一宮町、東浦町が合併し、誕生予定

 当社グループの水道料金事業運営体制は、水道料金業務全般を関電サービスが受託し、このうち料金計算業務については、関電システムソリューションズ株式会社が協力します。関電サービスは、電気事業の検針や転宅時の料金精算などを手がけ、関電システムソリューションズは、電気料金計算業務はもとより、多くの自治体で水道料金計算業務をこれまでからも手がけています。こうした当社グループの経営資源を結集して事業運営を行い、5年後(平成21年度)には、水道料金事業において、10億円の売上げを目指してまいります。

 今後は、自治体のニーズを踏まえながら、水道施設の運転・維持管理業務の受託についても検討していきたいと考えています。

 当社グループは、「総合生活基盤産業」として、「総合エネルギー」「生活アメニティ」「情報通信」の3分野を中心に事業展開してきましたが、インフラ面において、電気、ガス、通信に続き、今回新たに水道料金事業に参入し、マルチユーティリティサービスの実現を目指すことによって、お客さまのお役に立ちたいと考えています。

以 上

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