プレスリリース

2004年1月23日

柱上変圧器資源リサイクルセンターの竣工について

 当社が大阪市此花区に建設を進めていた「柱上変圧器資源リサイクルセンター」が、本日、大阪市の産業廃棄物処理施設使用前検査に合格し、竣工いたしました。本センターは、当社が保有する極く微量のポリ塩化ビフェニル(PCB)(※)の混入した柱上変圧器の絶縁油と柱上変圧器を安全に無害化し、再資源化する施設で、「絶縁油リサイクル施設」と「柱上変圧器ケースリサイクル施設」の2施設で構成されています。  

 本センターでは、これらの柱上変圧器について、当社が関係会社の株式会社関西テックと共同開発し特許取得した化学分解処理技術(有機アルカリ金属分解法(t-BuOK法))により絶縁油中のPCBを分解するとともに、温水ジェットプラス溶剤洗浄法により柱上変圧器ケースに付着したPCBを洗浄除去します。  
 これらの処理法は
排ガスを出さない。
洗浄水は浄化後再利用し、施設外へは排出しない。
といった環境面において優れた特徴を持っております。
 処理後の無害化された絶縁油は燃料に再利用するとともに、柱上変圧器ケースは金属材料として、再資源化を図っていきたいと考えております。なお、処理は運転開始後約12年程度で完了する見通しです。

 今後は、計画どおりの性能、安全性、環境保全性を確保しつつ安定して連続的に運転できることを関係各位にご確認いただいた後に、本格運転を開始することとしております。
 当社としては、引き続き、地元ご関係者をはじめ皆さまのご理解とご協力をいただきつつ、関係行政ご当局のご指導を得ながら、安全確保、環境保全に万全を期して、PCBの無害化処理ならびに柱上変圧器の資源再利用に取り組み、循環型社会に適合した事業活動を推進してまいります。

以 上

ポリ塩化ビフェニル(PCB)
   有機塩素化合物の一種で、有害性が問題になり、昭和49年までに、製造、輸入、使用が原則禁止になった。以降、国の規則、指導に基づき、メーカーや事業者により厳重に保管されている。   
 なお、人体への影響としては、口から体に取り込まれることにより、皮膚障害や肝臓障害等の影響が考えられる。  

<参考資料>


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