プレスリリース

2002年6月6日

業界初の防音機能付電気床暖房の開発について


 関西電力株式会社と大建工業株式会社は、この度、業界で初めて、防音性能を持つ電気床暖房を開発しました。今回、共同開発した床暖房は、暖房パネルに防音・断熱機能を持たせることで、防音性能を満足しつつ、同時に効率的な暖房を実現しました。これにより、従来の電気床暖房に防音床を張ったものに比べると、製品価格は同等で、月々の電気代が約20%節約できます。

 防音性能が要求されるマンションでは、防音性能と床暖房を同時に満足させるには、暖房パネルの上に防音床を施工する方式が一般的でした。しかし、この方式では、熱効率が良くないという課題がありました。
 今回の製品では、床下側に防音性・断熱性に優れた遮音材を、表面側に防音・断熱層を薄くした防音直張り仕上げ材を配し、間に暖房パネルをはさみこむことで、床下への熱の逃げを抑えるのと同時に、表面昇温時間を短縮し、熱効率の向上と防音性能の確保を同時に実現しました。

 本製品の特長は、電気床暖房で初めて住宅性能表示制度における「区分<img src="../img/roma2.gif" width="15" height="15">」(衝撃音レベルを25db以上低減すること)の防音性能を持っていることと、初期の立ち上げ時間が従来の防音床を施工した床暖房と比較すると1/2~1/3に短縮されることです。コスト面では、製品の価格が防音機能を付加しながらも、非防音タイプの床暖房と同等と、リーズナブルな価格を実現しました。ランニングコスト面でも、月々の電気代が防音・断熱層を設けることによって熱効率が上がることで、防音床を施工した床暖房に比べ約20%の節約が可能となります。

 なお、床暖房の出荷面積は、2001年度は293.1万m2(電気式54.4万m2、温水式238.7万m2)[速報値]で、特に、都市部の新築マンションでは床暖房設置の標準化が進み、いまやスタンダード設備となっています。さらに今後は、マンションリフォームの市場も大きく伸びてくると考えられます。
 
 今後、製品の販売は本年10月から開始する予定です。初年度の販売目標としましては、約3億円の売上げを目指しております。

以 上

 

<参考資料>


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