プレスリリース

2002年2月15日

クラゲ処理技術の開発により廃棄物が従来の1%以下に低減


 当社と栗田工業株式会社、和泉電気株式会社およびハリマシッピング株式会社の4社は、この度、発電所で廃棄物として大量に処理しているクラゲについて、その容積を従来の1%以下に低減し、かつ無臭化するシステムを開発しました。

 火力発電所では、冷却水として大量の海水を取水するため、特に夏場を中心に、取水口に大量のクラゲが来襲して、取水口を塞ぐため、発電に支障が生じることがあります。発電所ではこのクラゲを取水口前に設置した除塵装置(バースクリーン等)にて回収し[別紙1]、陸揚げして廃棄物処理していますが、その量は最も多い発電所で年間約2600トンにのぼります(平成13年度全火力発電所実績)。

 これら大量に陸揚げされたクラゲは、一般廃棄物として処理しているため、処理スペースが必要なうえ、処理に多大な時間と費用がかかっていました。さらに、腐敗に伴う臭気も発電所の現場における作業環境の面から問題となっていました。

 今回開発したシステムでは、陸揚げして破砕したクラゲを貯めた水槽に、固体と空気が結合しやすくなる凝集剤を添加し、これに空気を送り込むことにより、固形分を分離・回収することを可能にしました[別紙2]。さらに、腐敗防止方法の開発により、クラゲの腐敗による臭気も抑制することができました。

 平成13年夏に相生発電所で実証試験を行った結果、廃棄物をクラゲ処理量の1%以下まで低減することに成功し、かつ約75%の処理費用の低減を図ることができました。また、臭気についても確実に抑制されることを確認しています。

 相生発電所では、今後、同システムを平成14年夏から本格運用することとしています。また、処理スペース等を踏まえながら、長期的な視点で、各発電所への本システムの設置を検討していきます。なお、栗田工業(株)、和泉電気(株)は、海水を大量に取水する臨海プラントを中心に受注活動を行っていくこととしています。

以 上  

<参考資料>