プレスリリース

2002年1月11日

美浜発電所 廃樹脂処理装置および雑固体廃棄物処理設備設置工事の完了について

 (1)廃樹脂処理装置の設置

設置概要
  • 廃樹脂貯蔵タンクに貯蔵中の廃樹脂から放射性物質を溶離するための廃樹脂処理装置を設置した。
  • 第2固体廃棄物処理建屋を建設した。
     (雑固体廃棄物処理設備の建屋と同一)
設置理由 原子炉冷却材系統等の脱塩塔(*)で使用されるイオン交換樹脂について、その性能が低下したものを廃樹脂として各号機の廃樹脂貯蔵タンクで貯蔵保管している。このうち、美浜発電所1号機および2号機廃樹脂貯蔵タンクの保管余裕が平成13年頃になくなることが予想されたことから、各号機共用の廃樹脂処理装置を設置した。

  *脱塩塔: イオン交換樹脂が入っており、抽出水を通して冷却材中の核分裂生成物および腐食生成物を除去する。

 

 (2)雑固体廃棄物処理設備の設置

設置概要
  • 雑固体廃棄物搬出のための充てん固化および減容溶融処理装置(分別装置、固型化装置、高周波溶融炉)を設置した。
  • 第2固体廃棄物処理建屋を建設した。
     (廃樹脂処理装置の建屋と同一)
設置理由 廃棄物貯蔵庫は約35,000本相当のドラム缶を貯蔵保管する能力を有しているが、発電所の運転保守に伴いドラム缶で年間約1,350本 相当の廃棄物が発生することから、管理運用を考慮すると、平成14年頃に廃棄物庫の保管余裕がなくなることが予想された。
また、日本原燃(株)六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターでは、雑固体廃棄物を対象とした埋設施設が平成12年10月から操業を開始しており、これらに併せて雑固体廃棄物を適切に搬出できるよう設置した。

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