プレスリリース

2002年1月10日

超小型電気自動車用充電スタンドの開発について


 関西電力株式会社、東北電力株式会社、北陸電力株式会社、九州電力株式会社、パーク24株式会社および日本電池株式会社は、この度、共同(協力:(財)電力中央研究所)で、「超小型電気自動車用充電スタンド」を開発しました。

 環境問題に対する意識が高まる中、超小型電気自動車(原付4輪型を含めた電動スクーター・福祉型電動車・電動ミニカー・電動アシスト付自転車)は、100Vの一般家庭用コンセントで手軽に充電が可能となることから、近年急速に導入台数が増加してきており、今後の普及が期待されています。
 これまで、超小型電気自動車は、1回の充電での走行距離が最大50〜80kmと短く、加えて街中で充電できる場所が少ないということが問題点でした。そこでこの度、街中で駐車中に誰でも利用できる、コイン支払い機能付きの充電スタンドを開発しました。このスタンドが普及することにより、これら超小型電気自動車の行動範囲が拡がり、一層の普及促進が期待できます。

【開発品の概要】
外形寸法:幅250×奥行き250×高さ1000mm
概略質量:約30kg
機器仕様:入出力 単相100V 50/60Hz 最大15A
課金方式:100円玉による課金またはID番号入力による利用が選択可能
感電・いたずら防止:出力コンセントは小扉内に収納、ロック機能あり

【開発品の特長】
100円玉等のコインによる課金システムを初めて導入する点
パーク24(株)との連携により、時間貸駐車場への設置が可能になり、
  普及促進が期待できる点

 今後、超小型電気自動車を導入し積極的に環境活動を行なっているリコーテクノシステムズ(株)殿の協力を得て、東京地区(東京都港区)でパーク24(株)が運営する24時間無人時間貸駐車場「タイムズ」に試作器を設置し、平成14年1月末から3月までフィールドテストを実施します(その後、関西地区でも同様に実施予定)。これらのフィールドテストの結果を踏まえ実用化に向けた改良を行い、将来的には全国の「タイムズ」(約3,400カ所、平成13年10月現在)への展開を検討していきます。
 また、今回の試作器については、平成14年1月11日~13日に幕張メッセで開催される「東京オートサロン」へ出展する予定です。

以 上

 

<参考資料>


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