プレスリリース
2001
2001年5月30日
大飯発電所2号機の定期検査開始について
1.今回の定期検査を利用して実施する主な工事等
- (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査 (図-1参照)
- 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、4台ある1次冷却材ポンプのうちD-1次冷却材ポンプについて、主フランジ締め付け部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検します。
- (2)原子炉容器供用期間中検査
- 原子炉容器の供用期間中検査(10年計画)として、原子炉容器の溶接部等について、計画的に超音波による探傷検査を行い、健全性を確認します。
- (3)原子炉冷却系統設備小口径配管他取替工事 (図-2参照)
- 海外における原子炉冷却系統設備の損傷事例等に鑑み、将来的な健全性維持を図るという予防保全の観点から、原子炉冷却系統設備の化学体積制御系統などの配管の一部について、材質等を変更した新しい配管に取り替えます。
- (4)原子炉キャビティシール改造工事 (図-3参照)
- 定期検査作業の効率化のため、キャビティシールを現状の脱着平板型から、蛇腹型のものに変更し、恒設化します。
- (5)原子炉補機冷却水系統他改造工事 (図-4参照)
- 原子炉補機冷却水系統(放射性機器冷却水系統、非放射性機器冷却水系統)および1次系海水系統において、大飯発電所1号機と共用している箇所を分離することにより、運転操作性およびさらなる設備信頼性の向上を図ります。
今定期検査では、原子炉補機冷却設備分離工事を行うとともに、補機冷却水ポンプおよびクーラの増設、ならびに補機冷却水クーラ(2号機側)の取り替えを行います。
2.燃料集合体の取替
- 燃料集合体全数193体のうち81体を取り替える予定です。
(取替用燃料集合体のうち、76体は新燃料集合体)
3.今後の予定
- 原子炉起動、臨界: 平成13年 9月 上旬
調整運転開始 : 平成13年 9月 上旬
本格運転再開 : 平成13年 9月 下旬
以 上
<参考資料>