プレスリリース
2001
2001年1月10日
美浜発電所2号機の定期検査開始について
1.今回の定期検査を利用して実施する主な工事等
- (1)原子炉容器供用期間中検査
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原子炉容器の供用期間中検査(10年計画)として、原子炉容器の溶接部等について、計画的に超音波による探傷検査を行い、健全性を確認します。
- (2)原子炉冷却系統設備小口径配管他取替工事 (図-1参照)
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海外における原子炉冷却系統設備の損傷事例等に鑑み、将来的な健全性維持 を図るという予防保全の観点から、原子炉冷却系統設備の配管の一部について、
材質等を変更した新しい配管に取り替えます。
- (3)炉内構造物バッフルフォーマボルト取替工事 (図-2参照)
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海外において、不具合事例が見受けられたこと等に鑑み、長期的な信頼性を 十分に確保する観点から、バッフルフォーマボルト全数について、材質・形状
等を改良したものに取り替えます。
- (4)化学体積制御系統浄化流量増加工事 (図-3参照)
- 1次冷却材中の放射性腐食生成物を効率的に除去し、定期検査時における被ばく低減を図ることを目的として、化学体積制御系統のプラント停止時の浄化流量を増加させる改造工事を実施します。
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- (5)中央制御盤取替工事 (図-4参照)
- 操作部分と監視部分とに分離している中央制御盤について、監視性・操作性および保守性向上の観点より、監視部分の改造を行い、操作部分と一体化します。
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- (6)B-余熱除去ポンプ入口配管改造工事
- B-余熱除去系統配管に立ち上がり部が存在することから、低温停止時の運転操作を慎重に行う必要があったため、運転操作の負担軽減を図る目的で、新たにB-余熱除去ポンプ入口配管から格納容器サンプ再循環系統配管に連絡配管を設置します。
2.燃料集合体の取替え
- 燃料集合体全数121体のうち49体を取り替える予定です。
(取替用燃料集合体のうち、40体は新燃料集合体。)
3.今後の予定
原子炉起動、臨界 | : | 平成13年 4月 上旬 | |
調整運転開始 | : | 平成13年 4月 上旬 | |
本格運転再開 | : | 平成13年 4月 下旬 |
以 上
<参考資料>