プレスリリース
2000
2000年5月17日
平成12年度研究計画について
「レドックスフロー」という名前の由来ですが、Reduction(還元)とOxidation(酸化)及びFlow(流れ)の合成造語です。還元、酸化、即ち電子の出し入れは、電池の基本原理であり、またフローは電解液(電気を貯めておく物質)を流すというこの電池のイメージを表わしています。
実際に電子の出し入れをする物質は、バナジウムイオン(原子記号:V)でおこないます。このバナジウムイオンは価数(自由に出入りできる電子の数)が2~5に変化する性質があり、電気の蓄えや放出をこの電子の数の変化により行うものです。バナジウムは希硫酸に溶かして電解液として使用します。

レドックスフロー電池の特徴・設置例 |
電極部と電解液タンク部が分離できるため、貯える電力の大きさと量の自由な選定や各機器の現場のスペースに合わせたレイアウトが可能です。またタンクはゴム製であるためビルの湧水槽等の形に合わせて設置することができるためデッドスペースを有効に活用できます。

電解液タンク及びビルへの設置レイアウト例 |
