プレスリリース

2000年1月26日

東欧諸国における省エネルギー事業に対する投資基金への参画について

 当社は、このたび、欧州復興開発銀行の企画による環境ファンド、「東欧諸国における省エネルギー事業に対する投資基金」(Dexia-FondElec Energy Efficiency and Emissions Reduction Fund, L.P.)への参画を決定いたしました。本基金は、フィリピンにおける水力卸発電事業(サンロケ・プロジェクト)に続く、当社の第2番目の海外投資案件となります。

 当社は、かねてより地球温暖化対策に貢献すべく、海外における環境案件を検討して参りましたが、このほど、本基金への参加者であります欧州復興開発銀行、丸紅株式会社、仏Dexint(デキシント) 社、および投資マネジャーであるフォンドエレック社との間で契約内容の合意に達したものです。

 本基金の目的は、欧州復興開発銀行の融資対象国である東欧26ヶ国における電力・熱供給・ガス事業などのエネルギー事業に投資を行い効率改善により収益を得ると共に、炭酸ガス等の温室効果ガス排出を抑制するというものであります。また将来的には、温室効果ガスの排出権獲得も期待できるものであります。

 当社の参画にあたっては、海外事業に関する統括的持株会社であります株式会社関電インターナショナル、およびその子会社でありますケーピック・シンガポール・リミテッドを通じて、本基金へ1,000万ユーロ出資いたします。

 当社は本基金の創立メンバーの一員として、基金の投資先である個別プロジェクトへの投資是非を判断する投資委員会に積極的に参加し、当社の知見を活かしながら個々のプロジェクトの経済性・リスクを判断することにより投資リスクを低減するとともに、先進諸国に比して低い東欧のエネルギー効率に着目し高い収益性を目指すものであります。これにより、東欧諸国のエネルギー効率向上に貢献できるとともに、地球温暖化対策の観点からも非常に社会的意義のあるものと考えております。

 当社といたしましては、今後とも、海外におけるエネルギー事業に積極的に係わることにより、地球環境問題への対応と収益性の確保を目指していきたいと考えております。

以 上  

<参考資料>


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