プレスリリース

1999年10月7日
関西電力株式会社

高浜発電所3,4号機 再生熱交換器の評価結果について(日本原子力発電(株)敦賀発電所2号機での一次冷却材漏えい関連)

 平成11年7月12日に発生しました日本原子力発電(株)敦賀発電所2号機の再生熱交換器中段の抽出側出口配管からの一次冷却材の漏えいに関連し、8月30日に通商産業省から、当該熱交換器と同タイプの再生熱交換器を有するプラントについて、熱流動に係る模擬試験と解析評価を実施し、報告するよう指示がありました。

 当社では、敦賀発電所2号機と同様に内筒構造を有する高浜発電所3,4号機の再生熱交換器について、敦賀発電所2号機との構造、流量等の仕様比較を行うとともに、これらの条件を模擬した流動模擬試験を実施した結果、第1支持リングと第2支持リングの間の流れの状態は、第2支持リング隙間が変化しても安定しており、再生熱交換器の胴部、連絡配管入口部での温度分布の変動はほとんどなく、フローパターンの変化も見られないことを確認しました。また、流動模擬試験で得られた温度ゆらぎデータを用いて熱応力解析を実施したところ、応力振幅は疲労強度を十分下回ることが確認できました。
 さらに、高浜発電所4号機の実機において、運転中の胴部の変位計測を実施した結果、変位変化は確認されませんでした。

 以上の結果から、高浜発電所3,4号機の再生熱交換器胴部及び連絡配管において、敦賀発電所2号機と同様の損傷は発生しないとの結果を得ました。
 なお、念のため、至近の定期検査等において当該部の超音波探傷試験を行い、その健全性を確認することとします。

 これらのことを、本日、通商産業省へ報告しましたので、お知らせ致します。

以 上

<参考資料>


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