プレスリリース
1999
1999年10月7日
高浜3/4号機 再生熱交換器流動模擬試験、応力評価について
- 1.目的
高浜3/4号機の内筒付再生熱交換器の流況および流体温度分布を流動模擬試験により評価し、それをもとに胴部および出口エルボ部の応力評価を実施し、健全性を確認した。 - 2.流動模擬試験
実機を模擬した再生熱交換器で内筒を上偏心、下偏心させ流況および温度分布を測定した結果、敦賀2号機に比べフローパターンの変化による流況変化は小さく、有意な温度変化は認められなかったことから、フローパターン変動現象は発生しにくいものと推定された。
また、温度ゆらぎの幅は、敦賀2号機に比べ小さかった。 - 3.フローパターン変動現象の確認
- (1)解析評価
- 高浜3/4号機のフローパターン変動現象の発生可能性をコンピュータにより評価した結果、フローパターン変動現象は発生しないことが確認された。
- (2)実機測定
- 高浜4号機の再生熱交換器の中間胴について運転中に変位を測定した結果、周期的な変位変化は計測されなかった。
- 4.応力評価 流動模擬試験、フローパターン変動現象の確認結果をもとに、胴部および出口エルボ部に発生する変動応力を解析的に評価した結果、胴部、出口連絡管エルボ部ともに、応力値は疲労強度に比べ、十分小さいものであった。
- 5.総合評価
高浜3/4号機の内筒付再生熱交換器胴部および連絡配管においては、類似損傷は発生するとは考えられない。 - 6.今後の取り組み
念のため、今後至近の定期検査等において当該部の超音波探傷試験を実施し、その健全性を確認する予定である。(高浜4号機連絡配管については、超音波探傷試験を実施し、健全性を確認している。[H11年7月])
<参考資料>