プレスリリース
1999
1999年4月26日
原子力発電所2000年問題対策に関する報告について
- 調査報告対象系統、機器
本報告は、大飯発電所1号機の2000年問題の対応状況について安全上重要な系統の計測制御装置を調査報告対象とした。すなわち「発電用軽水型原子炉施設の安全機能の重要度分類に関する審査指針」に記載のある構築物、系統及び機器のうち「安全機能を有する計測制御装置の設計指針(JEAG4611)」で定める計測制御装置について報告を行った。 - 調査方法
調査報告対象系統での計算機使用状況の調査方法、調査体制および調査手順を明示した上で、ソフトウェアおよびハードウェアの調査方法を具体的に報告した。- (ア)ソフトウェアの調査
- 基本ソフト(OS)、アプリケーションソフトの両方について時間処理が使用されている機能のソースコードを確認し、2000年問題にかかる時間処理プログラムに問題がないかの調査を実施した。
- (イ)ハードウェアの調査
- 計算機内蔵機器に使用されている基板を機器仕様書、機器製作図書等によりリストアップし、その基板上のチップの時間処理に問題のないことをチップ仕様書等により確認した。
- (ア)ソフトウェアの調査
- 結果
調査の結果、問題の生じる設備は制御系では、2次系制御装置の保守機能の表示不良等であり、プラント制御システムには全く問題なかった。また、監視系では、プラント計算機、緊急時対策所計算機、緊急時データ伝送システムの表示不良が生じる程度であることが判明した。
また、調査結果については、報告対象範囲に該当する全ての計算機内蔵機器について、機能・役割、メーカ名、型式、重要度、出力影響有無、調査方法、絶対時間の有無、調査結果、対策内容、対策時期を整理のうえ報告した。
なお、対策については改修後、確認試験を実施し全ての機能に問題の無いことを当社社員が確認していくこと、および6月完了予定であることを報告した。
以 上