プレスリリース
1998
1998年8月27日
大飯発電所2号機の定期検査開始について
- 概 要
大飯発電所2号機の原子炉容器の上部ふた取替工事は、平成10年8月29日からの定期検査開始をもって、工事開始となります。
平成10年10月中旬に旧上部ふたの搬出、10月下旬に新上部ふたの原子炉格納容器内への搬入を行い、11月下旬に原子炉容器への据付けを行う予定です。 - 原子炉容器上部ふた取替工事の工程
○ 取替工事の開始(定期検査開始) :平成10年8月29日
○ 取替工事の終了(原子炉容器組立) :平成10年12月上旬
- 原子炉容器上部ふたの技術的改善点
取替後の原子炉容器上部ふたは、海外の損傷事例を反映した原子炉容器上部ふたを採用します。主な改善点は、次のとおりです。
項 目 改 善 点 理 由 管台の材料 インコネル600から
インコネル690に変更耐腐食性の向上 キャノピーシール 廃止 信頼性向上 フランジと鏡板の取合部 一体化による溶接部の廃止 信頼性向上 予備管台 形状変更・一部撤去 信頼性向上 管台溶接部 溶接開先形状変更 溶接残留応力低減 出力分布調整用制御
棒クラスタ駆動装置不要な管台の撤去 信頼性向上 - 旧原子炉容器上部ふたの保管
旧原子炉容器上部ふたは、保管容器内に収納した状態で、発電所内に設置した鉄筋コンクリート造の蒸気発生器保管庫に旧蒸気発生器とともに保管します。 - 廃棄物の発生量
原子炉容器上部ふたの取替工事に伴い発生する放射性廃棄物の量は、旧原子炉容器上部ふたおよび制御棒駆動軸等、ドラム缶に換算して約750本と推定されます。
これらの廃棄物は、減容に努め、既設の廃棄物庫およびA、B-蒸気発生器保管庫内に保管します。
以 上