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2008年1月31日

水力発電設備の電気事業法に基づく工事計画の届出漏れ等に関する報告書の提出について



 当社は、市川発電所(兵庫県)および草木発電所(兵庫県)で、昭和52年(市川)および平成元年(草木)に行った予備動力設備の工事において、電気事業法に基づく工事計画の届出漏れを確認したことから、平成19年12月20日、経済産業省原子力安全・保安院中部近畿産業保安監督部近畿支部に報告しました。
 また、同日、昨年7月に判明した読書発電所(長野県)の不適切な事象(平成19年7月25日公表済み)を受けて当社が自主的に10月までに行った調査の中で、本事象が確認できなかったことについて、同省から、原因および今後の改善活動のあり方について、平成 20年1月31日までに報告するよう指示を受けました。


 当社は、この指示を踏まえ、原因および今後の改善活動のあり方等について、本日同省に報告しました。

  【報告書の概要】
  本事象について、10月までに行った調査の中で確認できなかった原因
  より幅広い観点で水力発電設備の法令に抵触する事象の調査・是正をする取り組みが不十分であった。
     
  発電設備総点検を受けた再発防止対策の取組みの評価と課題
  発電設備総点検を受けた再発防止対策の実施状況を定期的にフォロー・評価するため、再発防止対策フォロー部会を設置し、その進捗状況を同部会で評価・確認してきた。
  昨年10月までの水力発電設備の一連の事象についても、同部会に都度報告してきたが、関係部門間の情報共有にとどまり、他の同種事象も含めた調査・分析にまで至らず、不適切事象に対する是正・予防処置および水平展開の要否等に関する全社的な検討が不十分であった。
  また、再発防止対策を受け、保安規程第4条に関係法令等の遵守のための体制を規定したが、判明した不適切事象の調査、分析を全社的な取組みに繋げる仕組みが明確になっていなかった。
     
  今後の改善活動のあり方
  平成19年10月31日に改正した保安規程に則り、関係法令等の遵守のための体制として、社内他部門および社外の不適切事象を部門横断的に情報共有した上で、必要な対応を水平展開する体制を構築し、原因の背景に至るまでの調査、分析を行っていくこととする。


 今後は、今回報告した改善活動を着実に実施することにより、不適切事象判明時には、機動的・主体的に自主保安活動を推進するとともに、同省のご指導を賜りながら適切に対応してまいります。

以 上