2022-6-29

お客さまに最高のソリューションをご提供するために 株式会社関電エネルギーソリューション

関電エネルギーソリューション

  • (株)関電エネルギーソリューション(略称:Kenes=ケネス)は、2001年の創業以来、空調、給湯、通信、動力などを利用するために必要となるユーティリティ設備の設計から保守管理までを一貫して担う「ユーティリティサービス®」を主力サービスとして提供している。
  • 今回、営業担当の中川賢次朗さんと、機械設計担当の森﨑はづきさんに、一緒に携わったプロジェクトでの苦労や仕事をする上で心掛けていること等を伺った。
中川さん
(写真左)
入社11年目の営業担当。これまで「ユーティリティサービス®」に関する省エネコンサルや設備設計業務に従事した経験をもとに、技術的な視点からも提案することができる。
森﨑さん
(写真右)
入社10年目の機械設計担当。入社後、効率的なエネルギーの使い方を提案するエネルギーマネジメント業務や、機械・電気関係の設備設計に携わる。

「ユーティリティサービス®」ってなに?

-「ユーティリティサービス®」ってどんな特徴があるんですか?

中川
「ユーティリティサービス®」は、当社の主力サービスです。お客さまの施設(病院・福祉施設、工場、ビル・商業施設など)で空調、給湯、照明、動力などを利用するために必要となるユーティリティ設備(エネルギー関連設備、太陽光発電設備、蓄電池など)を、初期投資なしで導入いただけます。当社が設計・資金調達・建設を一貫して担い、完成後の運転・保守管理に至るまでをトータルでご提供するのが特徴です。

粘り強い調整が実を結ぶことを実感

-至近で2人が担当したプロジェクトは?

中川
至近では、新規の営業活動として四国エリアの病院を2人で担当しました。関西の企業である私たちが、四国エリアのお客さまと接することになったのは、7年前に東京で開催された商品展示会がきっかけです。この展示会に当社が出展した際、病院の担当者の方から「現在の光熱費が高い」とのご相談を受け、当社の「ユーティリティサービス®」をご紹介したことがご縁となってご提案につながったわけです。私は当初、機械設備の設計担当の立場で担当していましたが、途中で営業部門へ異動となった後も引き続き担当させていただきました。長い年月をかけてようやく実を結んだことから、個人的に思い入れが非常に強いプロジェクトです。
森﨑
私は、当社提案によって設置する空調設備に電気を供給するための受変電設備の設計を担当しました。環境的に空調設備を設置するスペースが全くなく、何とか見つけ出す必要がありました。お客さまと設置場所の調整を繰り返し、コスト面も考慮した上で、設備を詰めて設置したり、既存の設備をお客さまに移設いただいたり、様々な工夫をして何とか設置スペースを見つけることができました。また、病院ということもあり、電気ケーブルを敷設する工事では、衛生上の観点から天井を開口するのに制限があるなど、病院ならではの苦労がありました。
中川
このプロジェクトでは、工事や工事監理、お客さま窓口は当社が担当しますが、日々の設備保守・運転やエネルギーマネジメントは地元のエネルギー事業者にお願いしました。これにより、当社(関西)とお客さま(四国)との物理的な距離をなくし、万一トラブルが発生した場合にも、24時間365日、より迅速に緊急対応ができるようにしています。これはお客さまにとってもご安心いただける大きなポイントだと考えています。

「『face to face』の大事さ」と「工事の実現性」

-お二人が仕事をするうえで心掛けていることは?

中川
コロナ禍もあり、どうしてもWEBの商談・面談が主流になっています。どこにいても参加できるメリットはあると思いますが、特に、初めてお会いするお客さまとは、WEBでお話ししてもなかなか距離が縮まりません。そこで営業担当として心掛けていることは、可能な限り、お客さまと対面で打合せをすることです。マスクは着用しているものの、些細な表情の変化や仕草などを直接肌で感じることで、お客さまのニーズをしっかりとお聞きすることができると考えています。
森﨑
私は工事の実現性を高めることです。当社は施工会社ではなく、実際に工事を実施するわけではありません。そのため、施工会社の方々と十分に認識を合わせる必要があります。机上だけではなく、必要に応じて実際の現場も確認することが重要で、確実に工事を実施できるよう、裏付けを必ず取るようにしています。

物価高騰に伴う様々な工夫

-最近、苦労していることは?

森﨑
どこの会社も同じだと思いますが、世界的な資源価格等の高騰により、今は部品のコストと納期が読めません。昨年に比べて価格が2~3倍まで上がっている部材もあります。場合によっては、納期までに1年以上かかる場合もあります。営業担当はお客さまへのお知らせや折衝に苦労していると思います。
中川
お客さまには、「物価が高騰しているから、当社のサービス料金が増額となります」という説明は到底ご納得いただけません。設計担当等と一致団結し、単なる価格交渉だけではなく、VEやCDといった手法を用い、可能な限りお客さまのご要望にお応えできるよう様々な工夫が必要です。

VE:Value Engineering
性能や価値を低下させずにコストを抑えること

CD:Cost Down
性能や価値が低下することを前提にコストを抑えること

オン・オフの切り替えでリフレッシュ

-仕事の質を高めるためにはリラックスも必要です。休日の過ごし方は?

森﨑
運動不足を解消するため、夫婦そろってゴルフを始めました。練習中は没頭しているので非常にリラックスできます。
中川
私は学生時代からバスケットボールをやっており、今でも社会人チームに所属し、頻繁に活動しています。休日のリフレッシュが仕事の活力につながっています。

(聞き手)

関西電力株式会社 広報室 宮田、五十嵐