2022-3-09

「健康への思い」を大切に 株式会社関西メディカルネット 藤田 喜久

  • 株式会社関西メディカルネットは、会員制の健康管理クラブの運営や、企業の健康経営を支援する事業を展開する関西電力グループの会社。
    『私たちは、常に魅力的な健康支援サービスを追求します。』という経営理念のもと、会員さまの高度総合健診や健康サポート等を日々行っている。
  • 今回紹介するのは、同社の大阪支店で支店長代理として、資格を活かした専門的な知識を持って会員さまをサポートするスタッフの統括やサービスの改善などに尽力する藤田喜久氏。
  • パーソナルアドバイザーの仕事内容やこれまでの経験も踏まえ大切にしていること、今後のありたい姿などについて、話を聞いた。

PROFILE

藤田 喜久(ふじた きく)
株式会社関西メディカルネット 大阪支店 支店長代理

病院等での看護師の経験や、自治体での市民健診業務などの職歴を持ち、2013年12月関西メディカルネットに入社。
入社後は主に、会員の健康管理・健康サポートを行う「パーソナルアドバイザー」として実績を積み、2021年6月より現職。
家庭では、一男一女の子どもを育てた母。子育てと両立しながら、様々な仕事に携わり続けてきた。

ご要望に耳を傾ける~パーソナルアドバイザーの仕事~

パーソナルアドバイザーは、会員さまの病気の早期発見・早期治療を目的に、定期的な高度総合健診の受診サポートや、看護師等の資格を活かした健康管理を行います。医療受診が必要になった場合は、ご相談を通じて、手続き等を実施します。他には、生活習慣病予防のためのアドバイスや、健康に関する情報をお届けすることも役割の一つです。

会員さまは企業の経営者や役員の方なども多くおられ、様々な分野での経験・知識が豊富ですので、経営者目線でサービスに関するご指摘をいただくこともあります。そんな方々に、健康・医療に限らず、生活習慣にまで踏み込んだ内容の質問を行い、アドバイスすることは、最初はかなり緊張しました。

時には難しいご要望や、即答できないご質問・ご相談をいただくこともあります。以前、会員さまからある件で、「最大限以上の努力を」と強くご要望をいただいたことがありました。何かしらの方法はないか、粘り強く解決策を探り、出来る限りの最善を尽くした結果、「努力してくれたんやな」とお褒めの言葉をいただきました。

日頃から、私が大切にするのは、「ご要望に真摯に耳を傾ける」ということです。相手が求めている本当のところは何か、間違えずにポイントをつかみ、可能な限り努力する。先ほど例に出したご要望も、それができていたからお褒めの言葉をいただけたと思いますし、過度に構える必要はないと学びました。

そう心掛けているうちに、ちょっとしたことでも「藤田さんいるかな?」と声をかけていただくことが増えたり、私の姿を見ると表情を和らげてくださったりすることがあり、少しは頼りにしてもらっているんだな、と実感でき、やりがいを感じます。

与えられた仕事≒自分に求められた仕事 ~前職での経験~

出産や育児に伴い、仕事から離れた時期もありましたが、「看護師」の資格や経験を活かし、家庭との両立を図りながら、様々な仕事に挑戦してきました。
例えば、通所リハビリテーション(デイケア)の立ち上げでは、介護保険が開始してまもない頃、大阪府への開設申請にも携わり、手探りでプログラムや運営などの検討を行いました。
また、毎年2万人ほど集団一括方式で受診される市民健診の運営管理に携わり、医師や市役所、医師会と連携しながら健康診断の運営、期間雇用する看護師や事務員の採用、マニュアル作成・教育研修なども担当しました。
PC作業の経験があまりない中で、膨大な量の健診データ処理を任されるなど、いずれの仕事も経験やノウハウがないものばかりで、時には1年で10kgほど体重が落ちるほどのストレスを抱えたこともありました。
ですが、これらの経験を通して、「まずは自分に何ができるかを考えて行動する、挑戦する」ことが大事だと考えるようになりました。

もちろん、自分のやりたい仕事は何かと考えることも大切だと思いますが、私は「与えられた仕事が今まさに自分に求められている仕事」ではないかと考え、一生懸命にチャレンジする気持ちでこれまで取り組んできました。その経験が、メディカルネット入社後のパーソナルアドバイザーの仕事や、現在の業務にも、大いに活かせていると考えています。

健康寿命延伸のお役に立ちたい

現在、私は大阪支店の支店長代理として、会員さまをサポートする大阪支店のスタッフの統括や、満足度向上に向けたサービスの改善検討などの業務を担っています。

提供するサービス内容は、これが正解と決まっているものはありません。健康・医療に関する知見は常にアップデートされ、私のパーソナルアドバイザー時代の情報が、今では異なるということも少なくありません。経営理念である「魅力的な健康支援サービスを追求」するには、スタッフ一人ひとりが「常に改善の気持ちを持って取り組む」という小さな積み重ねが重要だと思っています。

会員さまの中には、関西電力グループであることで、信頼して入会してくださる方もいます。そんな期待を裏切らないよう、私自身も、アンテナを高く張って、チームのメンバーとともに成長し続けなくてはいけません。ヘルスケア分野は近年、様々なサービスが生まれるなど競争が激しい業界です。我々も時代に即したサービスをキャッチアップして提供するとともに、新規事業にも精力的に取り組み、「健康のことなら、関西電力グループの関西メディカルネットに」と思っていただけるよう、会社全体として一層成長して、関西電力グループにとって、なくてはならない企業であり続けたいと思っています。

健康は、自分の人生を楽しむために、不可欠です。一方で、人間ドックを含むがん検診受診率は、日本では高くないのが現状です。「自分は大丈夫」ではなく、定期的な健診等で早く見つければ、今ではがんは治る可能性が高い病気でありますし、がんの早期発見のみならず、自分自身の現在の身体をしっかりと把握いただくことで、一人でも多くの方々の健康寿命を延ばして、人生を思い切り楽しんでほしい。そんな想いで、日々、取り組んでいます。

プライベートでも健康を意識~会員さま対応にも活かす~

仕事だけでなく、プライベートでも健康・美容への興味関心が高い方かもしれません。
関西メディカルネット入社とほぼ同時に、ホットヨガに通い始め、約7年間続けています。以前より柔軟性が増し、開脚やブリッジもできるほどになりました。ホットヨガには難易度があるのですが、最高難易度に挑戦し、きつい90分をやりきった時は、達成感があります。こういうところにも、私の粘り強さが表れているかもしれません(笑)また、最近のマイブームはサウナ。住まいは大阪ですが、神戸の温浴施設まで通うこともあります。

当社の会員さまも健康・美容への興味が高い方が非常に多く、知る人ぞ知る某美顔器の話や、スーパーフード・糖質コントロールの話など、ブームがくる前に逆に教えていただくこともしばしば。私も自分の興味関心の延長上から、サプリメントアドバイザーや日本抗加齢指導士の資格を取得し、また、関連の学会にも参加して最新情報を得たりすることで、会員さまとの応対にも活かせていると感じています。

また、子どもは二人とも成人していますが、長女は現在、看護師として病院で働いています。お互いに悩みの相談や情報交換をするなどして良い関係です。娘にも負けないよう、これからも公私ともに常にアップデートしていけるよう、頑張っていきたいです。

(聞き手)

関西電力株式会社 広報室 村上・大西