2022-2-09

- 2016年4月、ともに関西圏の事業から歩み始めた関電不動産株式会社とMID都市開発株式会社が合併し、関電不動産開発株式会社が誕生した。
- 関西電力グループの中核会社として、分譲住宅事業・ビル事業・投資開発事業・賃貸施設事業・海外事業・関連事業など、多様な事業を展開。事業エリアは、関西圏および首都圏を中心に、全国へ、そして更に世界へと拡げている。
- また、ゼロカーボン社会実現に向けて、集合住宅・戸建住宅の開発を通じたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)普及にも取り組んでいる。
- 関電不動産開発は、「人に、街に、明るい未来を」をスローガンに、これまでに培った知識、経験、ノウハウそして関西電力グループの総合力を活かし、不動産事業を通じて社会に貢献している。
アフターコロナ・働き方の多様化を踏まえ、本店オフィスの一部をレイアウト変更した同社。
今回は、レイアウトデザインに携わった大久保
采華氏に、レイアウト変更検討プロジェクトのメンバーに話を聞いてもらうとともに、先進的なオフィスを紹介いただきました。
- 経営管理本部 人事部 労務グループ チーフリーダー 知念 義貴(写真右)
‐レイアウト変更検討プロジェクトメンバー - 経営管理本部 総務部 総務グループ リーダー 安藤 寛将(写真左)
‐レイアウト変更検討プロジェクトメンバー - 経営管理本部 人事部 労務グループ 大久保 采華(写真中央)
‐レイアウトデザインやオフィス用品の選定等を担当
(敬称略)
自分に合った働き方を一人ひとりが考える ~新たな発見や気づきも~
- 大久保
- 新オフィスになって約1か月経ちました。まずは新オフィスのコンセプトを教えてください。
- 知念
- 「一人ひとりが自分に合った働き方ができる」がコンセプトです。単に綺麗なオフィスに変えることが目的ではなく、働き方を変えましょう、というプロジェクトなんです。
- 安藤
- 仕事内容に合わせて働く場所や机などを選ぶ「Activity Based Working(ABW)」※という考え方を導入しています。新たな仕事の創造、働き方の意識・行動改革、社内コミュニケーション活性化等が狙いにあります。
- ※1 ABW(Activity Based Working)
- オランダのワークスタイル変革コンサルティング企業であるVeldhoen + Companyが提唱した職場の在り方。各社員は仕事内容に応じて働く場所や時間を自由に選ぶことができる。個人の働きやすさを尊重しつつ生産性を高め、企業のビジネス活動に寄与することが目的
- 大久保
- 従業員の方々の評判はどうですか。
- 安藤
- ミーティングがしやすくなったとよく耳にします。以前からミーティングスペースや会議室を増やして欲しいというニーズが多くあったので、今回のレイアウト変更で新たに会議室を3室増やしました。さらにフロア中央部に広めのミーティングエリアを設置したことで、ミーティングがしやすくなったと好評です。
- 大久保
- 私も、その大きなミーティングスペースが好きです。開放感があり、アイデアも出やすく、私のような若手社員でも、発言のしやすい雰囲気だと感じています。知念さんはいかがですか。
- 知念
- 異なる部署間のコミュニケーションが増えたという声をよく聞きます。私も含め、以前は部署ごとに着席することも多く、他部署の方と自然に会話する機会が今より少なかったと思います。新オフィスでは、部署を超え、雑談も含めてコミュニケーションする機会が増えましたね。
- 安藤
- 聞こえてくる会話で、他部署の仕事内容を知ることができるようになったとも聞いています。実際、同じ職場内で今まで気付かなかった発見や気付きがありますね。
イメージさせることでコンセンサスにこぎつける
- 大久保
- プロジェクト検討の経緯や、難しかったことを聞かせてください。
- 安藤
- 2020年7月頃、複数の部署横断での「オフィスレイアウト変更に関する検討プロジェクト」が立ち上がりました。当時は、各部署のグループ長等が集まっての会議体でした。私たち3人の中で、一番早くプロジェクトに参加していた知念さん、苦労されたことはありましたか。
- 知念
- 当初プロジェクト内でも、レイアウト変更に「反対」意見の方が多かったです。多くの従業員が特に不満を抱えていたわけではなく、また書類等も多かったので、整理や移動等が面倒に思ったのかもしれません。実は、私自身も最初は反対でした…。プロジェクトはなかなか進まなかったですね。
- 大久保
- どうやって社内のコンセンサスを得ることができたのですか。
- 知念
- プロジェクトメンバー内で話し合った結果、まずは、プロジェクトメンバーが、レイアウト変更の重要性・意味合いを十分理解する必要があると考え、オフィス用品メーカーのショールームを見て回ったり、他社のレイアウト変更事例等を調べたりしました。実際の働き方や効果を自分達がイメージする必要があると考えたのです。
- 大久保
- たしかに、私も新オフィスのデザインや什器選定のためにショールームに行ってお話を聞いたことで、新しいオフィスでの自分の働き方がかなりイメージできました。
- 安藤
- レイアウト変更することで、どんなメリットがあるのかを十分理解することが重要でした。レイアウト変更は私たちの「働き方を変える」ための一つの手段に過ぎません。先程のABWの考え方に基づき、2020年12月頃に『オフィスに対する基本的な考え方』を策定しました。そして、レイアウト変更に先駆け、ビジネスカジュアルの導入やテレワーク・フレックスタイム制等、少しずつ段階的に変化を取り入れることで、一人ひとりにあった働き方をすることのメリットが徐々に浸透し、実現できたと感じています。
新オフィスの見どころを紹介!
まずは、「ICOI」ゾーンです。社内コミュニケーションの活性化を狙い、中央にリラックスできて開放感のある場所を設けました。特にオフィスキッチンは、本当にカフェのようにリラックスできる空間です。そして、中央入り口の奥に見えるパラソルが、殺風景になりがちなオフィスの癒しポイント。とても明るくなり、新オフィスの一番特徴的な場所だと思います。
<カフェのようなオフィスキッチン>
<癒しポイントのパラソル>
続いては、「FOCUS」ゾーンです。名前の通り、中断されることなく高いレベルの集中作業をする、個人作業のための場所です。1日中Excel作業というような日に、私も使用しています。個別ブース席に加え、完全プライベート空間のような座席も設置されています。すごく集中できますよ!
<集中できる個別ブース>
<完全プライベートブース>先輩の仕事を覗き見!
最後に紹介するのは、「WEB」ゾーンです。WEB会議専用の個別ブース・グループブースが設置されています。シェアワーキングスペース等では設置されていることもありますが、オフィス内に設置されているのは珍しいのではないでしょうか。以前は一人で受講するWEB研修でも会議室を使用する等、慢性的に会議室が抑えにくい状況でしたが、このブースにより、会議室不足の問題がかなり改善されました。
<WEB会議専用ブース>
今後のオフィスのあり方や、働き方をどう考えるか。
最後に、お話を聞かせていただいた3名に、オフィスのあり方や自分自身の働き方について、今後の展望を伺いました。
- 知念
- プロジェクトでの経験を通じて、「自分たちで考え、行動していく」ということが実感でき、自分自身の成長にもつながりました。
人事部では、これから採用活動が本格的にスタートしますが、学生に対しても、「自分たちで考え、行動していくことが大切で、それができる会社だ」と自信をもって言えますし、今後もその気持ちを大切にしたいと思っています。 - 安藤
- 今回のレイアウト変更は、本店の3フロアのうちの1フロアで行いましたが、新たな「働き方」について、社内全体のコンセンサスを得るのはまだまだ難しいと考えています。今後も社内アンケート等で声をしっかりと聴き、自分たちで「より良い働き方」を模索していきたいと思います。
- 大久保
- 私は、2年前の入社時と比べると、働き方が一変し、当社では一人ひとりが働き方を選択できるようになりました。この変化は、仕事の効率化はもちろん、社員のワークライフバランスにも繋がっていると考えます。社員と対話することが重要である人事部の一員として、コミュニケーションが取りやすくなった新オフィスで、社員と交流しながら日々の業務に努めたいと思っています。
(聞き手)
関西電力株式会社 広報室 村上・大西