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2020年11月4日
関西電力株式会社

奥多々良木発電所 変圧器油性能分析におけるPCB混入絶縁油の不適切な取扱い等について

 当社は、奥多々良木発電所(兵庫県朝来市)において、微量のPCB※1が含まれる絶縁油(38L※2)の不適切な取扱いが判明したため、本日、兵庫県但馬県民局および兵庫県西播磨県民局に報告しました。
 PCBを含む絶縁油については、「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」に基づき、所有する当社が絶縁油を管理し、適切に処理を行う必要があります。
 しかしながら、2018年と2019年に実施した当該発電所2号変圧器の絶縁油の絶縁性能分析において、絶縁油にPCBが含まれていることを業務委託先に通知しておらず、その結果、PCB混入絶縁油が、委託先で他の廃油と合わせて燃料油として売却され、不適切な処理となったものです。
 なお、運搬および保管中に当該絶縁油が漏えいしていないことに加え、売却された油についても、PCB廃棄物の濃度の基準値(0.5mg/kg)以下であることを確認しており、環境への影響はないものと考えています。

 また、類似事例の有無を確認した結果、喜撰山発電所(京都府宇治市)において、同様に分析したPCB混入絶縁油を保管していますが、保管に必要な措置と所管行政への保管状況の届出を行っていないことが判明しました。そのため、本日、京都府山城北保健所に届出を行いました。なお、保管中に当該絶縁油が漏えいしていないことを確認しています。

 関係者の皆さまには、ご迷惑とご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます。
 当社は、絶縁油を取り扱う際の業務手順の明確化やコンプライアンスの再徹底など、再発防止に努めてまいります。

  • ※1:「Poly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)」
    有機塩素化合物の一種。安定性、耐熱性、絶縁性に優れていることから電気絶縁材などに使用されてきたが、有害性が問題となり、1972年(昭和47年)以降は、生産されていない。
  • ※2:分析2回分(19L/回)

以 上

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