プレスリリースRSS

2020年9月2日
関西電力株式会社

原子力発電所の運営状況について

 当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。

1.運転状況について(2020年9月1日現在)
発電所 電気
出力
(kW)
運転状況 備  考
美 浜
発電所
3号機 82.6万 第25回 定期検査中
2011年5月14日~未定
美浜発電所3号機 海水ポンプ室における協力会社作業員の負傷について
詳細は3(2)のとおり
高 浜
発電所
1号機 82.6万 第27回 定期検査中
2011年1月10日~未定
 
2号機 82.6万 第27回 定期検査中
2011年11月25日~未定
 
3号機 87.0万 第24回 定期検査中
2020年1月6日~2021年1月中旬予定
 
4号機 87.0万 運転中  
大 飯
発電所
3号機 118.0万 第18回 定期検査中
2020年7月20日~2020年10月下旬予定
大飯発電所3号機 タービン建屋における協力会社作業員の負傷について
詳細は3(2)のとおり
4号機 118.0万 運転中  
<新規制基準適合性審査に係る申請を行ったプラント>(2020年9月1日現在)
1.重大事故等対処施設
発電所名 申請 申請日 補正日 許認可日
大飯
3、4号機
原子炉設置変更許可申請 2013. 7. 8 2016. 5.18
2016.11.18
2017. 2. 3
2017. 4.24
2017. 5.24
工事計画認可申請 2013. 7. 8
2013. 8. 5※1
2016.12. 1
2017. 4.26
2017. 6.26
2017. 7.18
2017. 8.15
2017. 8.25
保安規定変更認可申請 2013. 7. 8 2016.12. 1
2017. 8.25
2017. 9. 1
使用前検査申請 3号機:2017.8.28
(開始:2017.9.11)
4号機:2017.8.28
(開始:2017.9.14)
2017.11.30 3号機:2018. 4.10
4号機:2018. 6. 5
高浜
3、4号機
原子炉設置変更許可申請 2013. 7. 8 2014.10.31
2014.12. 1
2015. 1.28
2015. 2.12
工事計画認可申請 2013. 7. 8
2013. 8. 5※1
2015. 2. 2
2015. 4.15
2015. 7.16※2
2015. 7.28※2
2015. 9.29※3
3号機:2015. 8. 4
4号機:2015.10. 9
保安規定変更認可申請 2013. 7. 8 2015. 6.19
2015. 9.29
2015.10. 9
使用前検査申請 3号機:2015. 8. 5
(開始:2015. 8.17)
4号機:2015.10.14
(開始:2015.10.21)
3号機:2015.10.14※4
3号機:2015.11.25
4号機:2015.11.25
3号機:2016. 2. 8
3号機:2016. 2.26
4号機:2017. 6.16
美浜3号機 原子炉設置変更許可申請 2015. 3.17 2016. 5.31
2016. 6.23
2016.10. 5
工事計画認可申請 2015.11.26 2016. 2.29
2016. 5.31
2016. 8.26
2016.10. 7
2016.10.26
保安規定変更認可申請 2015. 3.17 2019. 7.31 2020. 2.27
使用前検査申請 2017.12.15
(開始:2018.1.15)
2019. 2. 6
2020. 4. 7
2020. 8.21
高浜
1、2号機
原子炉設置変更許可申請
(高浜1~4号機)
2015. 3.17 2016. 1.22
2016. 2.10
2016. 4.12
2016. 4.20
工事計画認可申請 2015. 7.3 2015.11.16
2016. 1.22
2016. 2.29
2016. 4.27
2016. 5.27
2016. 6.10
保安規定変更認可申請 2019. 7.31
使用前検査申請 2016.10. 7
(開始:2016.11.14)
1、2号機:2019. 2. 6
1、2号機:2020. 4. 7
1号機  :2020. 8.21
  • ※1:高浜発電所3、4号機では2015.2.2の補正書に、大飯発電所3、4号機では2016.12.1の補正書に、2013.8.5の申請内容を含めたため、2013.8.5の申請を取り下げ。
  • ※2:高浜発電所3号機および共用設備のうち3号機に分類した設備について補正書を提出。
  • ※3:高浜発電所4号機および共用設備のうち4号機に分類した設備について補正書を提出。
  • ※4:高浜発電所4号機の共用設備の使用前検査時期を高浜発電所3号機の使用前検査工程に反映した記載内容の変更。
2.特定重大事故等対処施設
発電所名 申請 申請日 補正日 許認可日
高浜
3、4号機
原子炉設置変更許可申請 2014.12.25 2016. 6. 3
2016. 7.12
2016. 9.21
工事計画認可申請 2017. 4.26 2018.12.21
2019. 4.26
2019. 7.17
2019. 7.30
2019. 8. 7
保安規定変更認可申請 2020. 4.17 - -
使用前検査申請 2019. 8.13 2019. 8.30
2020. 2. 3
2020. 2.27
2020. 3.24
2020. 4. 7
2020. 4.23
-
高浜
1、2号機
原子炉設置変更許可申請
(高浜1~4号機)
2016.12.22 2017. 4.26
2017.12.15
2018. 3. 7
工事計画認可申請 (第1回)2018. 3. 8 (第1回)2018.10. 5
(第1回)2019. 2.19
(第1回)2019. 3.20
(第1回)2019. 4. 9
(第1回)2019. 4.19
(第1回)2019. 4.25
(第2回)2018.11.16 (第2回)2019. 5.31
(第2回)2019. 8. 2
(第2回)2019. 8.21
(第2回)2019.9.13
(第3回)2019. 3.15 (第3回)2019. 8. 2
(第3回)2019. 9.27
(第3回)2019.10.24
(第4回)2019. 5.31 (第4回)2019.12.25
(第4回)2020. 2.13
(第4回)2020. 2.20
保安規定変更認可申請 - - -
使用前検査申請 (第1回)2019. 7. 9 2020. 3.24 -
(第2回)2019.10.17
(第3回)2019.11.12
(第4回)2020. 2.27
美浜3号機 原子炉設置変更許可申請 2018. 4.20 2020. 4. 1
2020. 5.22
2020. 7. 8
工事計画認可申請 2020. 7.10 - -
保安規定変更認可申請 - - -
大飯3、4号機 原子炉設置変更許可申請 2019. 3. 8 2019.12.26
2020. 2. 5
2020. 2.26
工事計画認可申請 (第1回)2020. 3. 6 (第1回)2020. 4.14 -
(第2回)2020. 8.26 - -
保安規定変更認可申請 - - -

※2020.4.1以降は関係法令等の改正(新検査制度導入)により「設計及び工事計画認可申請」として申請。

2.廃止措置の状況(2020年9月1日現在)
発電所 廃止措置の状況
美浜発電所 1号機 ・2次系設備の解体撤去作業中(2018.4.2 ~)
2号機 ・2次系設備の解体撤去作業中(2018.3.12 ~)
大飯発電所 1号機 ・2次系設備の解体撤去作業中(2020.4.1 ~)
・系統除染作業中(2020.4.1 ~)
2号機 ・2次系設備の解体撤去作業中(2020.4.1 ~)
・系統除染作業中(2020.4.1 ~)
3.トラブル情報等について
(1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
なし
(2)安全協定の異常時報告事象
発電所名 美浜発電所3号機 発 生 日 2020年8月12日
件  名 美浜発電所3号機 海水ポンプ室における協力会社作業員の負傷について
事象概要
および
対策等
1.発生状況

 美浜発電所3号機は第25回定期検査中のところ、8月12日14時10分頃、海水ポンプ室(屋外)において、ケーブル敷設作業に従事していた作業員が、足場から身を乗り出し、単管パイプに足をかけた状態で、安全帯のフックを近くの梁の一部にかけようとした際、足を滑らせ、約1.8mの高さから落下し、負傷しました。病院で診察を受けた結果、約3~4週間の入院加療を要すると診断されました。

2.調査結果

 作業状況を確認したところ、電線管にケーブルを通す準備として、ガイド用ワイヤーを通す作業が行われており、別の作業員がワイヤーを送り出し、当該作業員がワイヤーの進み具合を確認していました。当該作業員は、別の作業員からワイヤーの詰まりが生じているとの連絡を受け、詰まりが発生する可能性のある電線管の部位を確認することとしました。その場所は足場のない高所にあったため、近くの足場から身を乗り出し、単管パイプに足をかけた状態で安全帯のフックを近くの梁の一部にかけて確認しようとしたことが分かりました。

3.推定原因

 原因は、足場から身を乗り出しての作業は禁止されているにも関わらず、ワイヤーの詰まりを確認しようと足場から身を乗り出して作業を行ったため、落下したものと推定しました。

4.対策

 高所でケーブル等が通らない場合は作業方法を検討した上で確認を行うことを作業手順書に反映するとともに、事前に計画していない作業が発生した際は、作業責任者に報告し、対策を検討することを全作業員に周知しました。また、実施中の工事について、当社社員が協力会社作業員と不安全な行為について事例検討を行った上で現場を確認し、基本動作の徹底を図りました。

以 上 

発電所名 大飯発電所3号機 発 生 日 2020年8月28日
件  名 大飯発電所3号機 タービン建屋における協力会社作業員の負傷について
事象概要
および
対策等
1.発生状況

 大飯発電所3号機は、第18回定期検査中のところ、8月28日17時35分頃、タービン建屋地下1階(非管理区域)において、循環水配管(海水管)の上部にある2次系配管の点検の準備のため、作業員が海水管上で仮設足場を設置する作業を行っていたところ、足を滑らせ約2mの高さから落下し、負傷しました。
 病院で診察を受けた結果、約1~2週間の入院加療を要すると診断されました。

2.調査結果

 作業状況を確認したところ、海水管上の作業員が上方にあるタービン建屋1階の開口部から搬入される足場材の受け渡しを行おうとしましたが、うまく受け取れないことから、作業責任者が作業員(被災者)に対し、別の位置で受け取るよう指示しました。その際、当該作業員は、一時的に安全帯のフックを外して移動していたことが分かりました。

3.推定原因

 原因は、安全帯のフックを外して移動することが禁止されているにも関わらず、足場材を受け取ろうと一時的に安全帯のフックを外して移動したため、落下したものと推定しました。

4.対策

 高所での移動時においても安全帯のフックは必ず懸架することを全作業員に周知しました。また、当該作業員が原子力発電所での新規入構者であったことも踏まえ、作業当日に実施するTBM後に、新規入構者と個別に作業の内容や注意点等を確認するなど相互確認を行うよう協力会社に周知しました。
 さらに、新規入構者の教育として、今回発生した事例を含む重篤な労働災害の事例教育を新たに追加します。

※ToolBoxMeeting:作業当日の着手前に、作業内容や手順、注意点等を作業グループ全員で確認する打合せ

以 上 

(3)保全品質情報等
なし

以 上

プレスリリース