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2020年8月6日
関西電力株式会社

火力発電所の煙突内部点検で活用する非GPS環境下における自律飛行ドローンの開発について

 当社は、このたび、火力発電所にある煙突内部の点検を、安全、効率的かつ経済的に点検できる自律飛行ドローンを開発しました。

 火力発電所にはそれぞれ高さ最大200mほどの煙突が備わっており、様々な劣化を早期に検知するため、内部にゴンドラ足場を設置して、作業員が目視によって点検作業を行っています。
 この点検方法では詳細な点検ができるものの、高所作業のため安全上のリスクが生じる点や、点検に数週間程度の時間が要する点などの課題がありました。

 これらの課題を解決するために、当社は煙突内部を自律飛行しながら撮影できるドローンを開発しました。通常、ドローンが自律飛行をするためにはGPS※1環境が必要ですが、煙突内部はGPSが届かないため、ドローンを自律飛行させることは困難でした。そこで、当社は、GPSが届かない円筒形の空間内でも、機体の位置を推定できる技術※2を国内で初めて開発し、煙突内部で安定的に自律飛行させるドローンの開発に成功しました。
 本ドローンを活用することで、高所で点検を行う頻度を減らすことができるため、点検作業をより安全に行えるようになります。加えて、1回あたりにかかる点検期間を約90%短縮できるとともに、点検にかかる人員を大幅に削減できることから、50%以上の収支改善効果があると見込んでいます。

 本ドローンを活用した煙突内部点検業務については、当社での活用に留まらず、株式会社KANSOテクノスおよび産業用ドローンを自社で開発し提供している株式会社自律制御システム研究所と連携し、他電力や自治体などの社外から受託することも視野に入れ、今後の活用について検討を進めています。

 当社は、引き続き、イノベーションにより、生産性や経済性の向上に加え、新たな価値の創出を目指します。

  • ※1:GPS(Global Positioning System) 全地球測位システム
  • ※2:特許出願中(特願 2020-063862)

以 上