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2020年7月27日
関西電力株式会社

「関西エナジーソリューションズ(タイランド)社」による「ソニーテクノロジー(タイランド)社」への熱供給事業の開始について

 当社の100%子会社である「関西エナジーソリューションズ(タイランド)社(以下、K-EST)」は、本日、ソニーグループの製造拠点である「ソニーテクノロジー(タイランド)社」への熱供給事業を開始しました。

 当社は、2018年8月にK-ESTを設立し、タイ王国において、最適なエネルギーシステムの構築・運用に関するソリューション提案を通じて、省エネ・省コスト・省COなど、お客さまの多様なニーズにお応えする取組みを推進しています。

 今回の事業は、タイ王国における2件目※1の事業であり、熱供給事業としては初めてとなります。

 具体的には、K-ESTが設置・運用するチラーシステム※2により、タイ王国チョンブリ県にある「ソニーテクノロジー(タイランド)社」の工場に対して熱供給を行うものです。当社グループの日本国内における数多くのチラー事業の経験を活かし、本チラーシステムの計画設計、調達、施工、メンテナンス、運用管理をK-ESTがワンストップで実施することで、長期間にわたり、高効率かつ最適な運用を実現します。

 また、タイ国における温室効果ガスの排出削減を行う本事業は、優れた低炭素技術の活用であると認められ、環境省の令和2年度「二国間クレジット制度※3資金支援事業のうち設備補助事業」に選定されています。本事業の実施により、「ソニーテクノロジー(タイランド)社」では、年間で約1,700tのCO削減※4を見込んでいます。

 当社は、日本国内のソリューション提案で培った技術やノウハウを活用し、海外においても、お客さまのエネルギーコストや環境負荷の低減を促進し、エネルギー利用に関するソリューションを提供してまいります。

以 上

  • ※1:1件目は「テイジン(タイランド)社」への熱電供給事業(2019年2月21日にお知らせ済み)。
  • ※2:冷凍機により、工場内に冷水を供給するシステム。
  • ※3:二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism : JCM)とは、途上国への温室効果ガス削減技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価するとともに、日本の削減目標の達成に活用するもの。本補助事業は、優れた低炭素技術等を活用した上で、途上国における温室効果ガス排出量を削減し、測定・報告・検証(MRV)を行うもの。優れた低炭素技術等の初期投資費用の2分の1を上限として補助を行う。なお、本事業は、タイ政府と日本政府の協力の下で実施されている。
  • ※4:2020年7月にサービスインされる一期と、2021年中にサービスインされる二期におけるチラーシステムが稼働した場合のCO削減量の合計。
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