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2019年4月4日
関西電力株式会社

フィリピン共和国・ニュークラークシティにおける配電・小売事業への参画について

 当社は、このたび、丸紅株式会社(以下「丸紅」)、中部電力株式会社(以下「中部電力」、およびマニラ電力会社(Manila Electric Company、以下「MERALCO」)と共同で、フィリピン共和国(以下「フィリピン」)・ニュークラークシティにおける配電事業権を取得し、同事業に参画することとしました。

 フィリピンでは、同国の基地転換開発公社(Bases Conversion and Development Authority、以下「BCDA」)が、首都マニラ郊外の旧クラーク米空軍跡地に、新産業都市「ニュークラークシティ」※1を開発する大規模なプロジェクトを進めており、本事業は同地区において配電・小売事業を25年間にわたって実施するものです。
 具体的には、同地区内の都市開発に合わせて、スマートグリッド技術を活用した配電設備の設計、建設、保守及び電力小売事業を行います。

 当社は今後、子会社である「ケーピック・ネザーランド社※2」を通じて、丸紅グループ、中部電力、MERALCOおよびBCDAとともに、現地に配電事業会社を設立し、同会社に9%出資する予定です。
 現在、配電設備の整備に向けた準備を進めており、本年11月末から同地区で開催される東南アジア競技大会に向けて、順次電力供給を開始します。

 なお、海外における配電・小売事業への参画は、当社にとって、本件が初めての案件となります。また、フィリピンにおける当社の電力事業としては、サンロケ水力発電事業に続く、2件目のプロジェクトになります。

 当社は、日本国内で培った高信頼度の配電設備の形成、保守・運用技術をはじめ、スマートグリッドに関する知見なども活用しながら、フィリピン新都心の発展に寄与するとともに、現地で得られたノウハウ等を蓄積し、今後の事業に活かしてまいります。
 また、中期経営計画に掲げたように、海外事業を当社グループの収益の重要な柱とするため、今後も発電や送配電など、積極的に海外事業に取り組んでまいります。

  • ※1 BCDAがクラーク米空軍基地の跡地(9,450ha)で開発を計画している大規模新都市。首都マニラが抱える交通渋滞や人口密集などの課題解決を目指し、政府施設移転、高速鉄道などの建設等により2065年までに120万人の居住人口と80万人の雇用を創出する国家プロジェクト。
  • ※2 当社100%出資のオランダ法人の子会社

以 上

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