プレスリリース
2016
2016年11月18日
関西電力株式会社
大津市企業局水再生センター内における下水熱利用実証実験の開始について
当社は、大津市、積水化学工業株式会社(以下、積水化学)とともに、平成28年11月18日より、大津市企業局水再生センター内において、下水熱利用実証実験を開始します。
本件は、大津市内への下水熱利用事業を普及促進するための共同研究の一環であり、積水化学と当社が大津市へ実証事業の依頼を行い、大津市から承諾を受けたものです。
これまでの下水熱事業は、下水道管網を流れる下水や、処理場において処理された後の処理水の熱を活用するものでしたが、今回の実証事業は、下水処理場内の消毒槽で処理する過程の下水が安定した量を確保できることに着目し、その熱を空調に利用する全国で初めての取組みで、下水熱交換器の性能評価を実施いたします。
また、本実証事業では、下水熱採熱量を向上させる仕組みを取り入れ、さらなる熱回収性能の向上を目指した検討評価等も行います。
当社としては、今回の実証実験の結果が実用化されれば、未利用エネルギー資源の活用に繋がり、温室効果ガスの削減や光熱費の低減が期待できるものと考えています。
当社は、今後も引き続き、自治体をはじめとする地域の皆さまと、未利用、再生可能エネルギーの活用など、エネルギーを通じた地域活性化に積極的に関与し、地域への貢献を果たしてまいります。
- [実証実験の概要]
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- 名称
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- 大津市企業局水再生センター内における下水熱利用実証実験
- 実験期間
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- 平成28年11月18日~平成30年3月末(予定)
- 実施者
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- 大津市、積水化学、関西電力
- 実験場所
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- 大津市企業局水再生センター(大津市由美浜1-1)
- 実験内容
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- Ⅰ.①下水熱利用ヒートポンプの性能評価
②熱回収性能向上の検討評価
Ⅱ.処理前の下水による熱回収管への付着物の影響評価
- [参考:共同研究の概要]
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- 名称
- :
- 大津市内への下水熱利用事業を普及促進するための共同研究
- 実験期間
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- 平成28年11月18日~平成30年3月末(予定)
- 研究主体
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- 大津市、積水化学、関西電力
- 実施内容
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- ①下水熱利用システムの実証事業の実施および性能評価
- ②事業スキーム策定に向けた課題整理
- ③大津市内への下水熱利用の可能性の検討
- ④事業スキームや料金設定等に関する検討
以 上