プレスリリース

2015年9月28日
関西電力株式会社

姫路第二発電所5号機 応急対策工事の完了に伴う通常運転の開始について

 姫路第二発電所5号機は、通常運転中の6月1日午後1時4分、蒸気タービンの振動が通常運転時よりも大きくなったことから、自動停止しました。
 5月9日に同様の事象により自動停止した3号機の当該設備と合わせて調査した結果、原因箇所を蒸気タービン最終段動翼と特定し、型式が同じである姫路第二発電所1号機から6号機の全号機について、同様のトラブルを未然に防止するために、6月11日から、最終段動翼を取り外し圧力プレート※1を設置する応急対策工事を実施しました。
 その後、応急対策工事が完了した1~4号機と6号機については、設計どおり機能していることおよび、設備の健全性が確認できたため、通常運転を再開しました。

平成27年5月9日6月1日10日7月17日21日8月10日お知らせ済み]

 5号機については、詳細な点検の結果、タービン最終段動翼折損と、その破片が衝突したことによる復水器細管の損傷を確認したため、圧力プレートの設置とともに、復水器細管の復旧工事を進めてきました。

 このたび、これらの工事が完了し、試運転による実機での機能確認を行った結果、設計どおりに機能していることおよび、設備が健全であることを確認できたため、本日午前11時13分に通常運転を開始しました。なお、5号機の通常運転開始をもって姫路第二発電所の応急対策工事は全て完了しました。

 蒸気タービン最終段動翼が折損に至った原因については、事故検討対策委員会※2で調査を行い、現在、調査結果を取りまとめているところであり、取りまとめ次第、速やかにお知らせいたします。

※1:
取り外した最終段動翼の代わりに設置する鋼製の板で、タービン翼がある場合と同等の蒸気の圧力降下を発生させるとともに、気流の流れを元の状態に整えるために多数の穴が開けられている。圧力プレートは蒸気を受けてもタービンを回す力を出さないため、タービン翼を設置している元の状態と比べて発電効率が低下する。
※2:
姫路第二発電所の最終段動翼損傷に関する原因究明や対策検討等を実施するため、社外専門家を交えて設置した検討会。
<姫路第二発電所の概要>
  既設5号機 既設6号機 1号機 2号機 3号機 4号機 5号機 6号機
運転開始 昭和48年
10月
昭和48年
11月
平成25年
8月
平成25年
11月
平成26年
3月
平成26年
7月
平成26年
9月
平成27年
3月
定格出力 60万kW 60万kW 46万kW
(48.65万kW)
46万kW
(48.65万kW)
46万kW
(48.65万kW)
46万kW
(48.65万kW)
46万kW
(48.65万kW)
46万kW
(48.65万kW)

※()内の数値は、応急対策工事前の定格出力

  • 所在地:兵庫県姫路市飾磨区妻鹿常盤町しかまくめがときわちょう
  • 燃料:天然ガス

以 上

<添付資料>

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