プレスリリース

2015年7月24日
関西電力株式会社

奥吉野発電所下部ダム(旭ダム)における過放流について

 当社の奥吉野発電所(揚水式発電所:出力120万6千kW、奈良県吉野郡)の下部ダムである旭ダムにおいて、平成27年7月17日、法令で定められた水量を上回って放流していたことが、この度判明しました。

 放流水量の調節などダムの操作については、河川法で作成を義務付けられた操作規程に基づいて行う必要があり、旭ダムの操作規程では、発電に使う水量を除いたダムへの流入水量(以下、流入水量)が、規定流量(110m/s)を上回る状態(以下、洪水状態)においては、流入水量とダムからの放流水量を等しくする必要があります。
 今回、台風11号に伴う降雨の影響により、7月16日午後3時2分から翌17日午前11時54分まで旭ダムは洪水状態となっていましたが、当社のダム勤務員が操作規程を誤って認識していたため、発電に伴い旭ダムに流した水量も流入水量に含めることができると判断し、17日の午前9時2分から午後1時0分までに、約70万mの水を過放流しました。

 今回の過放流に伴う下流への安全上の影響はなかったものと考えていますが、当社としては、本件を重く受け止め、今後同様の事象を起こさないよう、社員への教育の徹底やマニュアル類の見直しを行うなど、再発防止に努めてまいります。

以 上

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