プレスリリース

2014年12月24日
関西電力株式会社

電気料金の値上げについて

 当社はこのたび、当社の電気をご使用いただいております、すべてのお客さまに、来年4月1日からの電気料金の値上げをお願いすることとし、本日、経済産業大臣に申請※1いたしました。

 お客さまには、節電に多大なご協力を賜り、大変なご不便とご迷惑をおかけしておりますことに加え、昨年に続き、再度の電気料金の値上げにより、お客さまの生活や産業活動にさらなるご負担をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。

 当社は昨年、最大限の経営効率化と、高浜発電所3、4号機および大飯発電所3、4号機の再稼動を前提に、電気料金の値上げを実施いたしました。
 以降、グループ一丸となって、電気料金に織り込んだ経営効率化を着実に進めてまいりました。また、一方で、原子力プラントの再稼動に向けて、原子力規制委員会による新規制基準適合性に係る審査について、真摯に対応してきましたが、審査は現在も継続中であり、依然として再稼動時期の目処が立っておりません。
 昨年の料金改定時に前提とした時期※2に比べ、原子力プラントの再稼動が大きく遅延していることから、火力燃料費などの負担が著しく増加しております。
 引き続き、最大限の経営効率化に取り組んでまいりますが、原子力プラントが稼動しないことに伴うコスト増を現行の電気料金水準でまかなうことは極めて困難であり、このままでは、財務基盤の毀損は一層深刻さを増し、燃料調達や設備の保守・保全などに必要な資金調達が困難になるなど、電力の安全・安定供給に支障をきたすおそれがあります。

 こうした状況を踏まえ、お客さまには大変なご負担をおかけすることとなり、誠に申し訳ございませんが、ご家庭や商店など、規制分野のお客さまについては平均10.23%、工場やビルなど、自由化分野のお客さまについては平均13.93%の電気料金の値上げをお願いさせていただくことといたしました。
 なお、今回の申請は、電源構成の変動による燃料費などの変動額を電気料金に反映させる「電源構成変分認可制度」に基づいて行っておりますが、原子力プラントが、今回申請した電気料金の前提よりも早期に再稼動した場合は、電気料金の引き下げを行いたいと考えております。

 当社は、今後も引き続き、さらなる徹底した経営効率化に最大限の努力を積み重ねるとともに、安全性が確認された原子力プラントの再稼動と、最大の使命である電力の安全・安定供給に全力を尽くしてまいります。

※1:
ご家庭や商店など規制分野のお客さまの電気料金については、国の審査等を経た後に、経済産業大臣の認可を受けて正式に決定されることとなりますので、実際の値上げの実施日や料金については、認可をいただく上で変更となる可能性があります。
※2:
高浜3、4号機:
平成25年7月再稼動が前提。
大飯3号機  :
平成25年9月停止後、同年11月再稼動が前提。
大飯4号機  :
平成25年9月停止後、同年12月再稼動が前提。

以上

<添付資料>

プレスリリース