プレスリリース

2014年8月1日
関西電力株式会社

「原子力発電の安全性向上への決意」の制定について

 当社は、美浜発電所3号機事故※1の反省を踏まえながら、安全最優先の事業運営を行ってきましたが、その中で、東京電力福島第一原子力発電所事故から、原子力発電固有のリスクに対する認識や向き合う姿勢が十分ではなかったのではないかということを教訓として学びました。このことを踏まえ、原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実を進めていくこととし、その取組みのひとつとして、平成 26年度上期中を目途に、原子力安全に係わる理念を明文化することとしました。    

平成26年6月20日 お知らせ済み]

 当社は、本日、将来世代の従業員まで引き継いでいく原子力安全に係わる理念を明文化した「原子力発電の安全性向上への決意」を社達※2として制定しました。

 本社達は、全ての役員および従業員が原子力発電の特性とリスクを十分認識し、事故の重大性を片時も忘れることなく、社長のリーダーシップのもと、全社一丸となって、立地地域をはじめ社会の皆さまの安全を守り、環境を守るため、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでいくという決意を示したものです。
 具体的には、「『ここまでやれば安全である』と過信せず、リスクの継続的な除去・低減の取組みを実施する。」や「リスクの継続的な除去・低減の取組みの意義を理解したうえで実践し、それが日々当たり前にできるよう、安全文化を高めていく。」といった内容としています。

 当社は、本社達に基づき、原子力安全に関する全ての取組みを実践するとともに、引き続き、規制の枠組みにとどまらない自主的・継続的な安全性の向上に取り組んでまいります。

  • ※1:平成16年8月9日、美浜発電所3号機のタービン建屋において、二次系配管が破損し、配管から熱水と蒸気が噴出した事故。事故当時、定期検査の準備作業をしていた協力会社の方が被災し、5名の方が亡くなり、6名の方が重傷を負われた。
  • ※2:最上位の社内規程。主に「経営方針等に関する事項」について定めたものを社達としている。

以 上

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