プレスリリース

2014年5月22日
関西電力株式会社

南港発電所1号機 ボイラ配管からの蒸気漏れの疑いに関する点検結果について

 南港発電所1号機(定格出力:60万kW)は、運転中の5月2日にボイラへの補給水量が増加したことから、監視を強化しておりましたが、5月8日、補給水量がさらに増加したため、蒸気漏れの疑いが強いと判断し、同日午後11時54分に運転を停止しました。

5月9日お知らせ済み]

 その後、ボイラの冷却を行い、詳細な点検を行った結果、ボイラ内の配管1本が損傷していることを確認しました。
 原因については、ボイラ内の燃焼ガスには部位によって温度差があり、その結果配管表面の温度が局部的に高くなったため、配管にクリープ損傷が発生し、蒸気漏れに至ったものと推定しました。

※クリープ損傷… 金属に高温下で一定の応力を加えると、時間とともに金属が変形し、微小な穴が発生して、亀裂に至る事象

 なお、当該配管については取替えを行うとともに、当該配管損傷部と同じ位置にある配管約600本のうち、クリープ損傷の初期兆候である配管の膨らみが認められた配管8本の取替えを行い、設備の健全性が確認できたことから、5月21日 午後6時21分に起動操作を開始し、本日午後2時22分頃に通常運転を開始しました。

<南港発電所の概要>
  1号機 2号機 3号機
運転開始 平成2年11月 平成3年2月 平成3年10月
定格出力 60万kW 60万kW 60万kW
所在地:大阪市住之江区南港南7丁目3番8号
燃 料:天然ガス

以 上

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