プレスリリース
2014
2014年3月7日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
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- ○定期検査中のプラントについては、定期検査開始~本格運転再開予定時期を記載。
- ※平成25年7月8日の新規制基準施行に伴い、同日、原子力規制委員会に原子炉設置変更許可申請書等を提出。
- 2.トラブル等情報について
- (1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
- なし
- (2)安全協定の異常時報告事象
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発電所名 大飯発電所 発 生 日 平成26年2月18日 件 名 物揚岸壁補強工事における協力会社作業員の負傷に関する原因と対策について(添付図1) 事象概要
および
対 策 等- 1.事象の概要
- 大飯発電所において、物揚岸壁補強工事に伴う地盤改良工事を実施していたところ、平成26年2月18日14時17分頃、作業を実施していた協力会社作業員が水中ポンプに左足を巻き込まれ負傷しました。
負傷した協力会社作業員は、液状化防止を目的とする地盤改良工事の一環として、汚泥を吸い上げて処分するために水中ポンプで汚泥を吸い上げる作業に従事していました。[平成26年2月18日お知らせ済み]
- 2.調査結果
- 地盤改良作業※で発生する汚泥を排出するため、水中ポンプを設置しており、作業員はそのポンプの吸い込み状態の確認作業に従事していました。汚泥に含まれる土石が水中ポンプの吸込口に取付けている保護カバーに詰まり、頻繁に吸い込み状態が悪くなったことから、作業員および同作業に従事していた別の作業員1名は、作業責任者に連絡せずにポンプ吸込口の保護カバーを外しました。
その後、再びポンプの吸い込み状態が悪くなったことから、ポンプの状態を確認しようとポンプに近づいたところ、水流により左足を吸い込まれて負傷しました。
※セメントを注入して地盤を補強 - 3.推定原因
- 今回の発生原因は以下の状況により発生したものと推定されます。
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- (1)ポンプは吸込口保護カバーを外した状態で運転していました。
- (2)作業員はポンプを停止することなく安易にポンプに近づきました。
- (3)作業員は、作業責任者に報告・連絡・相談することなく上記作業を実施しました。
- 4.対 策
- (1)作業手順書の充実を図るため以下の項目を追記します。
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- a.吸込口保護カバーを外して、ポンプを運転しない。
- b.ポンプの汚泥詰まり除去作業を実施する場合は、ポンプを停止して行う。
- c.汚泥詰まり発生時、ポンプ点検時、および移動時にはポンプ操作チェックシートを記入して作業エリアに立ち入る。
- (2)運転中の汚泥排水用水中ポンプに容易に近づくことができないように、以下の設備面の改善を行います。
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- a.ポンプ外周カバーを設置し、ポンプ吸込口保護カバーの詰まりを防止します。
- b.ポンプ作業従事者以外の人員が立ち入ることが出来ないよう「立ち入り禁止柵」を設置し、「ポンプ運転中は立ち入り禁止」の標示を行います。
- c.ポンプ電源操作盤に「ON操作時はポンプ周辺を確認」することの標示を行います。
- (3)作業手順書にない作業が必要となった場合は、まず立ち止まり、作業責任者へ報告・連絡・相談することを周知しました。
- (3)保全品質情報等
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発電所名 高浜発電所 発 生 日 平成26年3月5日 件 名 高浜発電所3号機原子炉補助建屋における作業用の小型変圧器からの発火について(添付図2) 事象概要
および
対 策 等- 1.事象の概要
- 定期検査中の高浜発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)で、本日15時44分頃、原子炉補助建屋内(非管理区域)において、作業用に使用していた小型変圧器から発火していることを、協力会社社員が発見しました。
現場において、協力会社社員が直ちに消火器を用いて消火活動を行い、発火・発煙がおさまりました。
なお、本件において負傷者は発生しておらず、環境への放射能の影響はありません。また、延焼もなく、周辺設備に影響はありませんでした。
[平成26年3月5日 お知らせ済み]
※詳細については現在調査中です。
以 上