プレスリリース

2012年11月26日
関西電力株式会社

電気料金の値上げについて

 当社はこのたび、電気をご使用いただいております、すべてのお客さまに、来年4月1日からの電気料金の値上げをお願い申し上げることとし、本日、経済産業大臣に申請※1いたしました。

 お客さまには、昨年来、節電に多大なるご協力を賜り、大変なご不便とご迷惑をおかけしておりますことに加え、厳しい経済情勢の中、電気料金の値上げにより、お客さまの生活や産業活動に多大なるご負担をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。

 当社は、東日本大震災以降、停止中の原子力プラントの再稼動時期が見通せない中、電力の安全・安定供給のために、火力発電の焚き増しや、長期計画停止しておりました海南発電所2号機の再稼動、姫路第一発電所におけるガスタービンの設置など、最大限の供給力確保に取り組んでまいりました。その結果、火力燃料費等の負担が大幅に増加しましたことから、当社はこれまで、徹底した経営効率化と、内部留保の取り崩しにより、火力燃料費等のコスト増を可能な限り吸収してまいりました。

 しかしながら、火力燃料費が、震災前の平成22年度と比較して、平成25〜27年度の3カ年平均で※2、5,689億円増加するなど、大幅な費用の増加が見込まれることから、現行の電気料金水準では、これらをまかなうことは極めて困難であり、今後、財務基盤がさらに悪化し、最大の使命である電力の安全・安定供給に支障をきたしかねません。
 そのため、お客さまには大変なご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございませんが、人件費や広告費の削減等、さらなる徹底した経営効率化を前提とした上で、苦渋の決断としまして、電気料金の値上げをお願いさせていただく次第でございます。

 当社は、今後も引き続き、原子力の再稼動に総力を結集するとともに、聖域を設けず、さらなる徹底した経営効率化に最大限の努力を積み重ねながら、最大の使命である電力の安全・安定供給に全力を尽くしてまいります。

 あわせまして、まずは全従業員がお客さま第一の精神を徹底し、新たな料金や契約内容などを丁寧にご説明するとともに、お客さまの省エネルギーニーズにお応えする効率的な電気の使い方に関するご提案に取り組んでまいります。
 さらに、長期に亘り安定的にエネルギーを供給し、お客さまと社会のお役に立ち続けるために、皆さまの声に真摯に耳を傾け、皆さまからの新たなご期待に応えていけるよう、全力で取り組んでまいります。
 今後、電力市場における競争が一層進展する中においても、お客さまに当社をお選びいただけるよう、従来の枠組みにとらわれず、時代を先取りした業務の変革や新たなサービスの開発などに積極的に取り組んでまいる所存でございます。

以 上

※1:ご家庭や商店など規制分野のお客さまの電気料金については、国の審査等を経た後に、経済産業大臣の認可を受けて正式に決定されることとなりますので、実際の値上げの実施日や料金については、認可をいただく上で変更となる可能性があります。また、工場やビルなど自由化分野のお客さまについては、規制分野料金で認可された原価に基づいて値上げ料金の見直しをさせていただきます。
※2:今回の電気料金値上げの原価算定期間は、資源エネルギー庁の定める「一般電気事業供給約款料金審査要領」により3カ年(平成25〜27年度)としています。

<添付資料>

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