プレスリリース

2012年2月20日
関西電力株式会社

原子力発電所の全基停止について

 本日、高浜発電所3号機が第21回の定期検査に入り、当社のすべての原子力発電所が停止します。全基の停止は、米国スリーマイル島発電所事故を受けた定期検査の延長などにより、昭和54年7月に全6基を停止※1して以来、32年7ヵ月ぶり、また、平成5年2月に大飯4号機が運転を開始し、現在の11基体制となって初めてとなります。

 お客さまにご協力賜っている節電の効果については、最大電力で約4〜5%にあたる約110万kWが減少していますが、節電の効果を考慮しても、需給の見通しは依然として厳しい状況※2であり、今後も、寒波による電力需要の急増や、発電所のトラブルなど、不測の事態により、さらに需給が逼迫することも考えられます。

 当社としては、広域的な停電に至る事態とならないよう、引き続き、追加供給力の確保に最大限の努力を尽くしてまいります。

 お客さまには、大変なご不便とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんが、節電に引き続きのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

  • ※1:昭和54年3月に米国スリーマイル島発電所事故が発生し、それを踏まえた安全対策工事等を講じるため、各発電所における定期検査の工程を延長していたもの。
    美浜1・2・3号機および高浜1・2号機が定期検査中であった昭和54年7月14日に、大飯1号機がトラブルで停止したことにより、全基停止となった。(7月17日まで)
  • ※2:今後の各週における需給見通し
  2/27〜3/2 3/5〜3/9 3/12〜3/16
需 要(万kW) 2,559※3 2,459※4 2,459※4
供給力(万kW) 2,370 2,303 2,244
需給ギャップ
(万kW、%)
▲189 ▲156 ▲215
▲7.4% ▲6.3% ▲8.8%
  • ※3:過去5年の2月下旬の最大電力値
    平成20年2月26日(火)10時〜11時に記録
    [当日の気温:最高7.4℃、最低3.5℃、平均5.4℃]
  • ※4:平成23年度ピーク見通しの数値

以 上

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