プレスリリース

2011年11月11日
関西電力株式会社

角川発電所ダム放流警報線の一部除却工事における微量PCB混入機器の不適切な処理について

 当社は、本年8月に実施した角川(つのかわ)発電所(所在地:岐阜県飛騨市)のダ ム放流警報線の一部除却工事において、微量(13mg/kg)のPCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入する絶縁油を使用していた小型の変圧器(抜油済)等を除却し、通常の産業廃棄物として処分していたことが判明し、本日、岐阜県に報告しました。

※:PCB(ポリ塩化ビフェニル)
有機塩素化合物の一種。PCBはその安定性、耐熱性、絶縁性に優れていることか ら電気絶縁材などに使用されてきたが、有害性が問題となり、昭和47年以降、生 産が行われていない。

 変圧器の除却工事では、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の定めに従い、工事発注前に変圧器のPCB混入の有無について製造メーカの不含証明証で確認できない場合は、絶縁油のサンプルを採取したうえでPCB分析を実施し、基準値(0.5mg/kg)を超えるPCBが確認された場合、特別管理産業廃棄物として扱い、適切に保管・管理または処理することとなっています。

 しかしながら、本工事においては、工事担当箇所は発注前にPCB混入有無確認の必要性は認識していましたが、PCBが含まれていないと判断し、工事発注を行ない、絶縁油を抜き取った変圧器本体と絶縁油の抜取り作業時に使用したゴム手袋等を通常の産業廃棄物として処分しました。

 今後は、本事象の周知徹底および関係法令や社内ルールに関する研修によりPCB混入の確認手順に関する知識を向上させるとともに、法令手続き一覧表や工事発注書類にPCB分析結果を確認する項目を追加し、チェックする仕組みを強化するなど、再発防止に努めてまいります。

 なお、当該変圧器については既に処分されており、その所在は確認できませんが、付着していたPCB混入量が微量であったことから、環境への影響はほとんどないものと考えています。

 当社は今後、再発防止対策を徹底し、同様の事象が発生しないよう努めてまいります。

以 上

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