プレスリリース

2011年7月16日
関西電力株式会社

大飯発電所1号機の原子炉手動停止について
(C-蓄圧タンク圧力の低下)

 大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力117万5千キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、第24回定期検査中で調整運転中のところ、平成23年7月15日22時46分に「C−蓄圧タンク圧力高/低」の警報が発信しました。
 C−蓄圧タンクの圧力計を確認したところ、圧力が通常4.60MPaのところ、保安規定に定める運転上の制限値4.04MPaを下回り、3.65MPaに低下していることが確認されました。このため、23時20分に、窒素供給ラインから当該タンクに窒素補給を開始した結果、23時45分に圧力は4.09MPaに回復し、保安規定に定める運転上の制限値4.04MPaを満足しました。
 その後、本日0時38分に窒素補給を終了し、当該タンクの圧力の監視を強化するとともに、当該タンクおよびタンク周りの弁や配管の外観点検を行い、タンク等の外観に異常は認められませんでした。また、圧力も約4.08MPaで安定的に推移しています。
 当社では、安全を最優先に、本日、13時頃から出力降下し、21時頃に原子炉を停止させて、圧力低下の原因を調査し、対策を実施することとしました。
 本事象による環境への放射能の影響はありません。

以 上

※蓄圧タンク
ほう酸水を蓄えているタンクで、4系統ある1次冷却系統にそれぞれ1基ずつ設置され ている。原子炉冷却材喪失事故時など、1次冷却系統の圧力が窒素で加圧されている蓄 圧タンクの圧力よりも低下した際に、ほう酸水が系統に注入される。
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